真夏の秋葉山を行く ~秋葉本宮下社・秋葉寺~

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夏になると涼しい所で過ごしたいと思う反面、
滝のように汗をかきたいとも思う。

が、私は、ちょっとやそっとの事では
あまり汗をかかない。
(足の裏は除く)

で、確実に汗をかくために
山へ行く(笑)

秋葉山を登ろう!!

この真夏に何処へ行こうか考えた時、
パッと思いついたのが浜松の秋葉山である。

元々この山には
「行ってこい」
と言われていたのだが、
西へ行くのに忙しく
静岡方面はどうも後回しになってしまう。

秋葉といえば天狗である。

最近、妙に絵描きとしての触手の動きがおかしくて
本当に気になるものを描く時しか手が動かん。
(なんかそうゆう時期が続く事がある)

で、最近やたら描いているのが・・・天狗。

元々、おっさん人の顔を描くのが好きだというのもあるだろうが、
なんかなぁ、最近いかめしい顔が描きたくて仕方がない。

「天狗伝説」ってのは方々にあるが
まぁこの辺だと京都やこの秋葉山なのか?と思い
とりあえず秋葉山に行く事にしたんだ。
(だって夏休みの京都なんてクソ混みに決まってるもの)

名古屋を4時ちょい過ぎに出て、
新名神を‟流れに乗って”かっ飛ばし
コンビニで飯を食った後、
6時半過ぎには秋葉山の入口といえる
「秋葉神社下社」
に到着だ。

秋葉神社下社

秋葉神社には山頂近くに上社、下に下社という二つの神社がある。
そしてこの下社の正式名称は「遥斎殿(ようさいでん)」といい、
山上の御本殿を遥拝するためにある。

※遥拝(ようはい)とは、遠くから拝む事。
神社にはよく「●●遥拝所」という場所がある。

言い方を変えたら「里宮」「奥宮」の関係みたいな感じで、
上まで行くなら下でまず挨拶するのが筋だと
私は考えている。

小さい山でも山は山。大概主がいる。
分かるとか分からんとかそんなのは関係ない。
許可なしで上がるわけにはいかんのさ。

ではさっくりと石段を昇ってと言いたい所だが、
前の売店にトラップが設置されていた。

ニャンコトラップだ(`・ω・´)ノ

くっ・・・まずここで煩悩が試されるのかっっ!!
侮れんな、秋葉山!!

そんなニャンコトラップを乗り越えて、
さして長くもない石段を昇って境内へ上がる。

神社前の気田川の河川敷はこんな時間から
アウトドアーな人々で溢れていたのに
中は人っ子一人いやしねぇ。

静かな空間にヒグラシの声が良く響く。
まだ7時前だというのに宮司さんと思しき人が
朝のお勤めをしていて、なんとも心穏やかになる空間だ。

私はあまり境内で写真を撮らない主義なので写真はないんだが、
社殿の横には巨大な鉄製の「十能」「火箸」が置かれている。

秋葉神社は有名な所ゆえ、あまり説明はいらないかと思うが、
主祭神は「火之迦具土大神(ひのかぐつちのおおかみ)」
名前の通り火にまつわるお神である。

「神道の神が祭神で、どうして天狗なんだ?」
という疑問がある方もいるとは思うが、
ここもまた廃仏棄釈政策により、
色々とゴチャゴチャしてしまった場所なのである。
だから、これに関しては「今はガグツチ」という解釈が
妥当だろう。

で、そうゆう‟表向き言われている事”と‟自分の感じる事”
の齟齬を確認するために・・・あまり下調べをせずに行くのである。

とりあえず「これから山上がらして頂きますから」
ってだけ声掛けて、
いざ、参道へ・・・と思っていたら、
またニャンコトラップあるし。

しかも、トラップ増えてるし。

いやぁ・・・実に恐ろしいトラップだ。
ちゃんと上までいけるのかなぁ?(爆)

表参道という名の山道

下社から上社まで車両で移動する事も出来るんだが、
先の通り、今回の目的は‟山を歩く事”にもある。

当然ながら徒歩ルート。
下社から道に沿って歩いて行くと途中このような看板が現れる。

ベーシックな順路は看板の通り右へ。
私はちょっと高い所から川を見たかったので
少し左の川沿い(車道)を歩く事に。

この日は途中まで薄曇りだったため、
眺めは今一つだが想定していたよりかなり涼しい。

やがて里坊の看板が見えてきたので、
そちらに曲がっていくと表参道に合流する。

合流付近には「三の鳥居跡」と「海抜160米(メートル)」の看板。
そして、ここからが本格的な参道である。

サンダル・ヒールは不可!表山道

下の看板その他諸々に、この道は確かに
「表参道」と記載されている。

・・・・・あんな、多分な、これ参道って呼ばんで?

これはな立派な山道やで?

ま、ま、まぁ、確かに道作ってあるけど!
途中、「〇の鳥居跡」って他にもあったけど!

そりゃ普段山をワシワシと登っている人にとっては
楽な方だが・・・・一般的な感覚では
これは参道ではないっっ!!

富士見茶屋跡 ~海抜約530m~

参道という名の山道をひたすら登り続けると、
やがて1軒の廃墟が見えてくる。
これが「富士見茶屋跡」というものだそうだ。

看板の説明文によると、かつてはここから遠州灘や天竜川、
そして名前の通り富士山を見渡せたらしいのだが
今は全くもって景観は望めない。

まぁこの参道が基本景観0なんだけれどな。

しかし、ここが焼失したのが昭和13年か。
それまで一体どれだけの人がこの道を昇り、
ここで景色を眺め、山頂を目指したんだろうねぇ。
こうゆうのは、高い山とは違う低山の魅力でもあるよなぁ。

秋葉寺(しゅうようじ)~海抜約700m~

さて、標高およそ885mあるという秋葉山。
中間を超えて山頂まであと少しという手前に
「秋葉寺」がある。
「あきばでら・あきばじ」だと思っていたが
「しゅうようじ」と読むのが正しいそうな。

山の緑の中にパッと、しかしひっそりと現れる朱色の山門が美しい。
傷みが激しいのが惜しい所ではあるが、
山の中だしこれくらいがむしろいい気もする。

暗くて分かりにくいが、山門の上部には「秋葉大権現」の文字が
堂々と掲げられている。

中に入ると広い境内の奥にお堂が。
ちなみにこの右隣りには大黒天のお堂がある。

このお堂の中には、秋葉(三尺坊)権現の絵姿や
仏像などが安置されていた。

仏像は聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)なのだろうか?
隣に円空仏に似てるっちゃ似ているが
トーテムポールチックといえばそうゆう雰囲気のものもあったが、
勿論私が熱心に見ていたのは三尺坊権現の絵姿だ。

その姿は、鳥顔に黒い翼のいわゆる
‟烏天狗(からすてんぐ)”
っていうやつなんだが、
ちょいと違うのは、白狐に乗っている所だ。
(羽あるんだから自分で飛べよと言ってはいかん。
あれは多分飛べないタイプの羽なのだ)

これは烏天狗というよりどっちかというと
‟飯縄権現(いづなごんげん)”
に寄っていると思う。

まぁこの三尺坊というのが、
元は修験者だった人間が修行の末に迦楼羅天に神変した
っていう話があり、
その三尺坊の産まれは信州戸隠。
飯縄権現を祀る飯縄山の隣である。

う~ん、多分これ、元々あったこの界隈の天狗伝説と
容姿が被ってゴッチャになった風だよなぁ?

スッキリさせるには、時系列から何から調べて
並べて比較してみろよ?だけど、
正直そこまでするつもりはない(←無責任)

まぁいずれにしてもいい所なんだがな、ここは。

それに入口で小さい蛇を見たんだが、
秋葉権現の乗ってる狐は、
よく見ると手首に小さい蛇を巻いているんだよ。
なんとなく縁起がいい気がするじゃないか。

小さいおっさんの謎

ところで・・・謎なのが境内にあった
‟小さいおっさんの像”
である。

酷い言い方だが、詳細が分からないので
‟小さいおっさん”としか呼べない。

どうも「武田貞次」という人で
像は常滑焼で出来ているらしいし、
常滑焼に関係している人でもあるらしい。

何もない所に唐突にあるせいか
妙に目を引く。
その何とも言えない存在感に思わず
「こ、こんにちは」
と頭を下げざるおえない存在感だ。

何故、そこにポツネンと座っているのか
謎過ぎる・・・・。

いよいよ山頂へ

というわけで、次回はいよいよ山頂、
秋葉神社本宮・上社である。

ここまでは順調というか割とイメージ通りの所だなぁと
思って登ってきた。

先にトータルの感想を述べると
秋葉寺が一番お気に入りだ。

珍しいんだけどな、私が寺が居心地いいって。
まぁそれはやっぱりここが元々修験の山でもあるからだろう。

では、続きは次回。

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