まさかの奥の細道に絶叫する神社仏閣巡り ~吉野山を走る10月の奈良ツーリング~

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年に一度、奈良の吉野山に顔を出すようになって今年で2年目。

今年は桜を逃したが、やっぱり行きたい吉野山。
やっぱり拝みたい蔵王権現。

そろそろ涼しくなってきたし、行っちゃう?
拝んじゃう?ってなわけで、また吉野まで走ってみた。

吉野へ向かうツーリング

さて今回も相変わらず朝っぱらから出発。
吉野は距離的にはそこまで遠いわけじゃないが、
針ICでR25を降りてからが長い。

まだ11月前とはいえ、早朝出発のためイージス!!
出したぜ、防虫剤臭いイージスをよ!!

イージスとはワークマンから発売されている、
完全にライダーを標的にした防寒スーツの名称である。
イージスを着用し真冬でも臆する事なくツーリングする者を
人々は畏怖の念をこめ「イージスの民」と・・・別に呼んではいない。

ただし、上のみ。
「まだ10月だからボトムは防風ジーンズで十分だろうw」
と、舐めて掛かって出て行ったのだ。

・・・・・甘かった(爆)

名古屋~亀山くらいまでは良かったんだ。
問題はR25の柘植からである。

トンネル一本出たら周り真っ白なんすけど(;・∀・)

めっちゃ霧出てる。
そして一気に温度下がるぅぅぅ~!!
ひぃぃぃぃ~!!
針テラスについた頃には、カチンコチンになっておったさ。

いつもライダーの溢れる針テラスも平日早朝ともなれば、
まぁこんなもん。

しかし、3台しかおらんバイクのうち
2台がダボハチという奇跡

(それにファイナルエディションだし)

針テラスで少し体を解凍した後、宇陀市経由で吉野へ。
津風呂湖近くの県道28号を前に通った時は桜吹雪が舞っていた。
が、この日は快晴なれどもクソ寒い。
針テラスを出発して1時間ほどで吉野山の麓を流れる吉野川に行き当たる。

さて、春の桜シーズンは山の中は交通規制が掛かるし、
そもそも掛かってなくても人が多くて走れたものではないが、
今は秋。
交通規制はない。

そう、今回は
どうせ桜を外したのなら、いっそバイクで登れる所まで登ってみよう!
というのが趣旨でもある。

吉野山下千本

吉野山は標高の低い方から「下千本」「中千本」「上千本(奥千本)」の3エリアに分かれている。
(上千本については奥千本っていうのと一緒なのか別なのかよく分からん)

吉野神宮(よしのじんぐう)

まず下千本の目的地は「吉野神宮(よしのじんぐう)」
また詳しくご朱印の記事として書きたいが、
軽く触れると、祭神は後醍醐天皇(ごだいごてんのう)

ただでさえ桜シーズンオフの吉野は人っ子一人いやしねぇという具合だが、
ここも人っ子一人いやしねぇ。
(宮司さんぽい人はいたが)

下千本にはまだ寺院などもあるが、今回はとりあえずここだけ寄ってみた。
ご朱印を頂いた後は更に上を目指す。

吉野山中千本

吉野中千本は金峯山寺蔵王堂や吉水神社という世界遺産があって、
一番賑わっていると言っていい。
ただし、桜の時期だけのようだ。

この日はバイクで徐行しても全く問題ないほど人がいない。
客が望めないからか、それとも単純に曜日が悪いのか、
閉まっている店もチラホラ。
実は今回「八咫烏」が欲しかったのだが、店閉まってるし・・・むぅ。

さて、ここにバイクを止めて歩いて回る事にしたんだが、
実はまたすぐにこの中千本エリアに行く用事が出来てしまったし、
次回のほうが大きく時間が取れそうなので、
詳しくはこれ以降の記事にまとめたい。

ただ、今回行って来た所の写真をいくつか載せると・・・・

450段あるエグイ石段とか。

凄くカッコいい手水舎の龍とか。

謎の柴犬とか。

もちろん、今回も蔵王権現さんへの参拝は欠かさなかったさ。
というか、権現さんに用事があったから吉野に来た。

が、実はこの界隈をウロウロしている間に11月に特別拝観があるという告知を
見てしまって・・・・どの道すぐ来るので中千本の記事はまたその時に。

吉野山 上千本

さて、ここからは、いよいよ初の上千本(奥千本)だ。
また今回も参考までにルートを貼らせて頂くとこんな感じで回っている。

※実際に立ち寄ったのは10か所だが、吉野山のルートだけ参考までに入れているので、
上手く表示されていない場合は、地図を奈良県辺りまで動かして、左上の↑をタップすると、
チェックボックスが出るので、そこで
「10月25日立ち寄り箇所」と「針テラスから吉野山奥千本」にチェックを入れると
見れるはず。

中千本のメイン通りを右折していく道が上千本への道なのだが・・・・
思った以上に細い。
そして思った以上に急勾配。

この状態で対向車が来たらどうするんだ?(;・∀・)
いやその前に、私の前をスーパースローで軽自動車が登っているんだけど、大丈夫?

あぁ、不安的中。
なんか止まったよ!!
この急勾配で止まったよ!!

どうも女性の二人組らしいんだけど、横の店を指さして喋っているのが見える。
すいませ~ん、後続車いるんですけど?
ってか、俺こんな急勾配で坂道発進した事ねぇよ!!
(やったけどな)

やっと進みだしたと思ったら、左の駐車場に入ろうとしたのはいい。
なぜ、一度で入れん。バックするな。
俺、バックギアないんだけど!!

私も車の運転についてはあまり人の事は言えない。
が、駐車する時に切り返しをする事があっても、
駐車場に入ろうとして切り返した事はない!!爆
(最近、大分一発で入るようになったしね)

こうして前方の車がいなくなったのはいいのだが、
なおも続く細道。
本当に対向車来たら皆どうしてんの?大丈夫なの?

上千本まではバスもあるので、バスが走る位の道なら
そこそこの広さだろうと思っていたが、
どっこいどっこい、全然広くねぇよ・・・
(下千本くらいの道を想像していた)

オマケに部分的にあるヘアピンカーブと落ち葉。

バイク下においてくればよかった・・・・

吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)

ヒヤヒヤしながら到着したのが吉野水分神社(よしのみまくりじんじゃ)。
こちらも蔵王堂などと同じく世界遺産登録の神社である。
(吉野山は基本世界遺産だらけ)


‟水分”という名前が差すように水分の神の宮だ。

奈良には他にも葛城水分神社・都祁水分神社・宇太水分神社があり、
この4つを合わせて大和国四所水分社というそうな。

祭神は天之水分大神(あめのみくまりのおおかみ)を主祭神とし、

  • 高皇産霊神(たかみむすび)
  • 少名彦神(すくなびこな)
  • 御子神(みこがみ)
  • 天津彦火瓊瓊杵命(あまつひこひこほのににぎのみこと)
  • 玉依姫命(たまよりひめ)
  • 天萬栲幡千幡比咩命(たくはたちぢひめのみこと)

基本水神なんだが、「みくまり」が「みこもり」になって、
子守明神と呼ばれ子授けの神さんって事になっている。

ここも元々は金峯山寺の一部というか修験道の行場だったそうなんだが、
明治の神仏分離によって切り離され、独立したそうな。
(ね、だからややこしいって言ってるじゃん)

ここの神社は基本無人らしく、桜の時期だけ直接ご朱印を頂けるそうだ。
(それ以外はノートのようなものがあり、
それに記入して振り込みかなんかして郵送)

社殿については基本私はバシバシ写真を撮らない主義なので載せない
(撮ってない)が、ひとつ珍しいものがあったので、
これだけはちょっと撮らせて頂いた。

古い神輿なんだが、これは1604年に豊臣秀頼によって寄進されたものだそうだ。
今よく見るお神輿とは形が違うっていうか、
神が乗るならこちらのほうが乗りやすそうな気がする。
ってか、確実に真ん中に人2人は座れそうだ。

水はともかく子授けかぁ。
こうゆう所にくると確かに子供いても良かったのかなぁ?とは思うが・・・
まぁこれはこれで自分で選んだものだから「やっぱりいいか」と思ったりもする。

作るモノは絵、育てるものは動物だけで満足だ、私。
(っていうか、それ以上無理)

さらに続く奥の細道

そして、さらに続くよ細道&勾配が。
本当に、下千本くらいの路面状況を想定していたので、
これは想定外だ。
幸いなのは対向車がいない事。

やっぱりバイクは置いてくるべきだった・・・・

と思ったのは何回目だろうか?

いや、細道勾配だけじゃなく、
結構途中途中に停まって見たいものがあったのだ。
三郎鐘とか、閼伽井不動さんとか、修験門鳥居とか。

これらがあるのは一応知っていので、
見たくなったら路肩に寄せてチラ見しようと思っていた。
しかし、ここまで道が細いとその1~2分停めるのも気が引ける。
(実は結構気にしい。つーかあんな傾斜だらけの所で停めたくない)

上千本に限らず、吉野は下千本からチョイチョイ見れる所があるから、
それこそ今度宿坊でも押さえておいて、
下から順に徒歩で回るというのもありだろう。

金峰神社(きんぷじんじゃ)

さて、奥の細道をただひたすら対向車が来ない事だけを願って走り、
辿り着いたのは「金峰神社(きんぷじんじゃ)」

すぐ傍に無料駐車場があるのだが、そこには一台の車が。
しかもすぐに持ち主が来て下っていった。

・・・良かった、途中で下手にバイク停めてたらすれ違いしなけりゃ
あかん所だったわ(;・∀・)

やっぱり、人生周りへの配慮は大事である。
(すれ違う場所によっては登りのこっちは左手すぐが崖っぷちだからさ。
高所恐怖症じゃなくても普通に嫌だぜ)

ここは本来もっと手前にある「修験門鳥居」から登ってくるのが正式なようだが、
駐車場は神社の左手の脇道から入っていく感じになる。

この神社の祭神は
吉野山の地主神である金山彦命(かなやまひこのみこと)

傍の由来板の説明によると、
この神社は神仏習合の時代には「金精明神(こんじょうみょうじん)」
とも呼ばれていたそうだ。

金峰というのは、この辺りから大峰山へかけての総称で、
その名称の由来は地下に金脈があると信じられていた事なんだとか。

金山彦、金山毘古命とも書くんだが、
割と馴染みと言うか覚えのある神さんだ。
鉱物鉱山の神とされていて、その総本山は岐阜県の
南宮大社(なんぐうたいしゃ)という朱塗りの非常に美しい所だ。

南宮さんは一度訪れた事があるし、名古屋市内にもちょいちょい
金山彦さんを祀る社がある。

まぁこの神も結局山に属するらしく、
境内に末社としてあると何故かすぐ目につく。
(縁があるなら徳川埋蔵金のありか教えてくれよ!とかたまに思う)

ここからまた更に徒歩で見に行ける所があるようで、
境内の休憩所のような所にはトレッキング風の人もチラホラ。
つーか、ここも外国人が多いなぁ。
日本語よりそっちの方が飛び交っているんだが・・・。

やはり、また来年にでもトライだな。
別に行ってみても良かったけれど、靴がそこまで歩く用じゃないから
途中でコケそうで嫌だしな。

蹴抜の塔(義経隠れ塔)

さて、金峰神社のすぐ横には誰しもが知っているあの人にまつわる場所がある。
それがここ「蹴抜の塔(けのけのとう)」
もしくは「義経隠れ塔」
あるいは「かくれ堂」と言う。

前者2つの由来は、かつて源義経がこの塔に隠れ、追ってから逃れるため
屋根を蹴破って外に出た事らしいんだが・・・え?屋根?屋根蹴破ったんすか?

で、最後の「かくれ堂」っていうのは、そもそもここが大峰修行場の一つで、
この塔の中に閉じこもるっていうのがあるらしい。

右の黒い看板にある言葉

吉野なる深山の奥の隠れ塔
本来空のすみかなり

というのを唱えながら境内を回るとかなんとか。

こちらが正面。
どうだろう、中は2~3畳という所かなぁ?

大峰の修行っていうと「大峯奥駈」が有名だけどなぁ。
昔、ダンナも吉野の修験者仲間から「やらないか?笑」と誘わたらしいが、
「え、嫌ヾノ・∀・`)ムリムリ」と断ったらしい。

やっとけば、今もう少し足腰が丈夫だっただろうに・・・・爆

行きはよいよい帰りは怖い

さて、ここからは、というかここからが・・・更に怖い。

いやこの道はもっと先まで行けるものの、何処かへ抜ける道ではないので、
元来た道をそのまま引き返さねばならない。
(帰宅後調べたが、どうやらもう少し先から未舗装になっているらしい)

・・・・あの道を下るのかぁぁぁぁ~(;・∀・)

えぇ、本当、ダボハチさん、峠攻めるようなバイクじゃありませんから。
倒すとステップのバンクセンサー削れるから。
そもそも倒しこんで曲がるバイクじゃありませんから。

シートの上で何度遥か彼方のサーキットの神(笑)に祈った事か・・・。
(困ると心の中で念仏ではなく六根清浄を一心に唱えだす女)

本当ね、別にバイク乗ってるから上手いかって言ったら、
そう上手いとも思ってないし、
「自分は下手だ」と思ってるから事故0なんだよ、私は。

まぁ今の世の中ポジティブシンキングばっかりがマンセーされるけど、
中身のない自信は身を亡ぼすからね。
しかも大体の人は徒歩で上まで上がるみたいで、結構歩行者いるんだわ。
危ないじゃんね。

・・・・そんな訳で、のろりのろりと中千本まで戻ってきたよ。

上千本は確かにいい。
が、もう絶対にバイクではいかない(`・ω・´)☆

吉野まとめ

吉野のまとめとして、
本当上千本はバイクで行かないほうがいいかもしれない。
いや、行くなら逆に排気量も図体も小さいバイクのほうが
小回りが利いていいかもしれない。
(むしろカブで登りたいよ。カブのほうが登りやすいよ)

あとアメリカンもやめたほうがいいかもしれない。
本当、途中のヘアピンが泣ける・・・・。

ここは前の愛車のCB400SSで来るべき場所だった。
えぇあのヘアピンを曲がりながら、何度
「カムバ~ック!カムバックCB400SS!!」
と叫んだことか。

まぁあれもキックしかないからエンストしたらエライ事なんだが、
下りなら押し掛け出来るし、カーブがとにかく曲がりやすかったからな。

ダボハチも曲がりやすいけど、やっぱ小回りでは負ける。
(私が乗りこなしてないだけかもしれないが。そして心配性なので。
あの傾斜で倒したら流石に起こせる気がしない)

吉野山はバイクで巡るなら中千本までだな。

どのみち春の桜シーズンは交通規制で中千本くらいまでしか通れないし、
桜シーズン以外は下千本の駐車場は無料らしい。
(紅葉の時期だけは車は有料。でもバイクは無料)

また、途中にも駐車場はあるし、
歩いてゆっくり見て回るほうがいいだろう。

先に書いた蔵王堂の特別開帳も今月一杯だし、
また11月3日からは紅葉の夜間ライトアップも開始されるそうだ。

春ほど注目されないが、
あの山はまたこれからが美しい。

ライダーもそうじゃない人も
是非一度訪れ、自然を楽しんでもらいたいなぁと思う。

吉野観光協会HP:http://www.yoshinoyama-sakura.jp/index.php

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