紅のサオと黄金のタマを巡る冒険 ~猫チン改造手術~

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「動物を飼う」
「動物と暮らす」
というのは、
人と動物の間に立つことだと常々思う。

これは口で言うほど容易くはなく、
飼主は常に人のエゴと動物の本能の間で
揺れ動く。

更に、その相手が‟猫”だった場合、
他の動物以上に一筋縄ではいかない。

猫の尿道拡張手術にまつわるエトセトラ(序章)

結局、今日の話が何なのか?というと、
猫の尿道結石および尿道閉塞、
そこからの尿道拡張手術についてのあらましだ。

え?ここはいつから動物医療ブログになったのかって?
いや、趣旨変えはしてない。
していないが、まぁコレについても
うちの場合はやや奇妙というかレアケースになったため
奇妙な話という事で掲載してみることにした。

まぁ猫という生き物は、
生きている怪異
と言ってもいいくらい
不思議な生き物だしなぁ。

ついでに、

猫をよく知らない人、
猫を飼い始めたばかりの人、
猫を飼おうか迷っている人

「こうゆう事もあるよ」
という事で参考にして頂けたら幸いだ。

猫飼いは排泄物を疎い尊ぶ

この国が空前の猫ブームとなってしばらく経つ。

もちろん、ブームになる前から密かに
お猫様の下僕として彼の一族に忠誠を誓っている人は多い。

そんな人々からしたら、
昨今の猫ブームは、むしろ
「やっと時代が俺に追い付いてきた!」
と思っている所もあるだろう。

まぁ新旧問わず、猫飼い同士で話題になるのは
絶対に排泄物の話である。

生物である以上、猫に限らず排泄はするので
犬飼い同士もそんな風になってもおかしくないんだが、
犬飼いとは
「誤飲」「犬に破壊されたもの」
の話で盛り上がる事が多い。

14年前から
「犬派vs猫派の間に立つコウモリ野郎」
として、犬と猫を一緒に飼っている私が思うに
排泄物の話で盛り上がるのは、
断然、猫飼いだ。

臭いが尊い猫ション

何故、猫飼いはよく排泄物の話をするのか?

その要因として考えられるのは、恐らく
猫ション(猫の尿)が物凄く臭いから。

最近は、昔よりも猫を外に出す人が減っている。
うちも住宅事情以上に病気や事故を考えて
最初の1匹目からずっと「室内飼育」だ。

そうすると排泄は全て室内のトイレとなり、
飼主には必然的にトイレ掃除というタスクが発生し、
それが犬以上にネタになる要因と思われる。

断言する。
猫ションは最凶に臭ぇ。

犬ションは洗って落ちる汚れだが、
猫ションは洗っても落ちない汚れだ。

除霊も出来ると噂のファ●リースを
もってしても消せない臭い、
それが猫ション。

猫を飼う=猫ションとの闘い
と言っても過言ではない。

とはいえ、猫飼いが猫ションを
一方的に嫌っているかといえばそうでもない。
「臭ぇ」と疎むと同時に敬っている部分もある。

何故なら尿を含む排泄物というのは
モノ言わぬ動物たちの‟健康バロメーター”
であり、
特に猫はその生物的性質上、
尿の量や質が非常に重要なものとなる。

だから、世間の程々に知識と責任感を所有した
猫飼いたちは、日々鼻をつまんでトイレを掃除しつつ
そこにある尿の状態で一喜一憂する。

よって尿の話だけで夜を一つ越えられそうな勢いで
語りまくるのである。

猫の便秘と尿道結石

我が家には柴犬と猫と猫がいるが、
そのうちの1匹、巨猫(推定13歳・オス)は
結石持ちの便秘持ちだ。

非猫飼いの人に言うと不思議がられるが
猫も尿道結石になるし、便秘にもなる。

いや、むしろ猫の結石と便秘は意外と多い。

結石は年齢に関係なく出来て雄に多く、
便秘は加齢と共に便秘気味になる場合が多い。

うちは幸い、この二つで苦労させられているのは
歴代の猫を入れても巨猫1匹だけだ。

巨猫は元・野良なのだが、
保護して半年~1年くらいで
最初の結石(尿道閉塞)を起こし、
そこから結石と膀胱炎を繰り返している。

が、ここ2~3年、それが下火になったと思ったら
今度は便秘である。
とにかくウンコが出ない。

数か月に1度、投薬でも出なくなり
病院で浣腸などの処置をしてもらうのが常。

そしてその度に
私の財布から諭吉様がご出立なさる。

フェイント尿道閉塞

先週末の事。
今日も今日とて・・・巨猫のウンコが出ない。

人間でも便秘が続けば様々な症状が出てくるが、
猫は「力み吐き」というのをする。
あまりにもウンウンと力み過ぎると、
何故かオエェェ~となる。

その日もオェェェェ~とやり、
実際にウンコがあまり出ていないので病院へ。
更にその翌日も病院へ。

処置の間、待合で待っててくれと言うので待っていると
主治医が顔を出し
主「あのさ・・・おしっこどうよ?」

え?

おしっこなら、その前日に診察にくる時、
キャリーケースの中でしてたぜ?

主「それがさ、今見たら膀胱パンパンなんよ」

はぁ?

巨猫は元野良というせいもあり、
非常にビビりだ。

病院に連れて行くためにキャリーケースに詰めると
大体そこで漏らし、
診察してもらう時は
大体自らの猫ションまみれになっている。

前日も今日も今日とて・・・という具合で
辿り着く頃にはおしっこ臭~く、
そして中のシーツは・・・

いや、昨日はしていたにはしていたが、
いつものように‟まみれる”まではしとらんかったな。

朝のトイレの記録を見る。
・・・少ない。

尿量が普段に比べると・・・少ない。

私「あ、ちょっと昨日一昨日から尿量少なめ」
主「ほんならな、今回は便秘じゃなくて、
久々にきたかもよ?

マヂかっっ!!

チ〇コが変形?尿道に管が入らない!

主「いやぁ、ウンコの詰まり具合診るのにエコーかけたら
膀胱パンパンでね~。先におしっこ出していい?」

そりゃ、ウンコよりそっちが先でんがな。
OKOK、出したって下さい。

というわけで、今度は私立ち合い・・・というか、
その時院内にいた人類全てがそこに集結して
事に望む事とあいなった。
(獣医2、助手2、私の総勢5人)

猫のチ●コについて

猫の雄も人間と同様、尿の排出はチ●コでする。

が、猫のチ●コ、つまり‟猫チン”
見た事がない人は多いと思う。

「え?猫チンってあのケツに
ぶら下がってるファーボールでしょ?」

いや、確かにあれも猫チンの一部だが、
あれは何処までもであり、
あの先から出るわけじゃない。

猫にだってちゃんと陰茎・・・
つまり竿(さお)がある。

猫チンは犬チン・人チンとは違い
常にぶらぶらしてない。
普段は腹の中に格納されている。

たま~に猫がこうゆうポーズ↓で毛繕いをして、
肛門や性器周りを舐める時に
赤く小さいものがピヨっと出ていたら、
それが猫チンだ。

犬猫人はザックリ言えば哺乳類なので
皮の下に収まっている臓器はほぼ同じだが、
猫チンだけは、やや特殊と言えば特殊。
先端にトゲついているしな。

穴があるけど穴がない?奇形チン判明

と、いうわけで、主治医が格納されている
チ●コを表に出し、
尿道にカテーテルを通すことになる。

ちなみにこの処置は尿道閉塞では
ごく一般的な方法だ。

主「え?あれ?・・・通らない

尿道なので当然先っちょにはがある。
うちの猫にも穴はある。
が、そこに入れても途中で止まってどうしても入らないらしい。

主「絶対ここしかないのに!」
と何度も見て、
さらにハズ●ルーペまで掛けて格闘する事10分近く・・・

主「・・・駄目だ。なんか穴というか
チ●コ自体が変形している(;・∀・)」

は?

先生曰く、
どうもうちの猫のチ●コは
形がおかしいらしい。

それが先天性なのか後天性なのかはさておき
現時点で穴がきちんと開いてないらしい。

私「え?でも昨日もキャリーの中で漏らしてましたよ?
変形って一晩でするものなんですか?」

主「いや、それはない。ただ、外側から見える穴は途中で
止まってて、多分違う所から出てる風だけど、
そこがどうしても分からない※」

※もっと詳しい説明だったが長すぎるので
掻い摘むと
こんな感じ。

別にこの先生がヤブとか勉強不足って話ではない。
よく治療方針などを説明してくれる先生で、
常日頃から色んな研究会などにも参加されている
向学心の高い先生である。

その先生が
普段全然みない形って事になる。まぁ奇形だね」
というのだから、本当に奇形なんだろう。

奇形の猫チン。
初めて聞いた話である。

が、私にはうっすらとコイツのチ●コが
奇形でも驚かない心あたりがある。
(この話は次回)

生殖器と排泄物を哲学する

と、まぁここまでが今回の話だ。

うちはこうゆう猫を抱えているので
ウンコやおしっこというのは
一体何なんだろう?
と常々考える。

生き物はどんな形であれ、必ず排泄行為をする。
食って出して生きている。
それをしなければ生きられない。

絶対に体から出てしまうもの、それが排泄物だ。

しかし、人々は排泄物を不浄のものとし、忌み嫌い、
極力目につかないようにして暮らしている。

そう、例えそれが自分の排泄物であってもだ!

確かにウンコやおしっこは汚い。
しかし、その元になっている食べ物は汚くない。
汚くないから食って、汚いものになって出てくる。

それって・・・
結局生き物は皆汚れている
という事なんじゃないのか?

チ●コについてもそうだ。
確かにワイセツ物の扱いになっているが、
それと同時に信仰の対象※にもなっている。
※生殖器崇拝という。

それなくして絶対に生物は生存・繁栄できないのに
隠され、蓋をされる不思議な存在、
それが生殖器排泄物である。

本当、俺多分ウンコとチ●コの話で
一晩哲学できるくらい常々考えているんだ。

猫のサオとタマを巡る獣医と飼主の戦いの始まり

とりあえず、次回から巨猫の猫チンを巡る
獣医と私の戦いが本格的に始まる。

いやぁ、笑いごとではないのだが・・・
どうにも笑いなしでは終われないのが
やっぱり‟うちの猫”というか
私を取り巻く人々だ。

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