喫茶店・サン丸遺失物奇譚1

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世の中に星の数ほどある喫茶店。
中でもここ名古屋は、
今も喫茶店による陣取り合戦が繰り広げられている。

20代の頃にバイトをしていた喫茶店
「サン丸(仮名)」は、
8畳ほどの小さい店だが、
稀にトンデモナイモノを持ち込み、
忘れていく人がいた。

喫茶店の奇妙な客

ある時、店に異様な出で立ちの客がやってきた。

簡単に説明すると、
ラッキー池田と志茂田景樹を足して2で割った感じ
風体だ。

つまり、
頭をド派手に染めて、足にはスパッツっぽいのはいて、
原色の何とも言えないシャツをきている男って事だ。
なんだろうな、レオタードの上に服着ちゃった感じ。

見た目は異様だが、客は客。

確か、普通にランチ食って食後のコーヒーも頼んでいた筈
なんだが・・・・

チラチラ見ていると、始終落ち着きがない感じでかなり挙動不審だ。

なんなんだ?と見ていると、スクッと立ち上がり

「あの、電話借りてもいいですか?」

と、店のカウンターのピンク電話(絶滅危惧種)で電話をし始め、
更に

「あの、メモ借りてもいいですか?」

と何やらメモをし始めた。

それが終わると、やっぱり挙動不審に勘定をし帰っていった。

奇妙な客の忘れ物

男がいなくなった後、ママのほうから
「おかしな人だったね。あの人は今まで来た事がないよ」
みたいなことを言っていた。

基本、常連だけで回っている店だが、
一応その頃は傍に区役所や時々イベントをする会社などあり、
いちげんの客は大体そこへ来た客だった。
もしくは隣の寺に来た人とかな。

あのファッションから察するに、ひょっとしたら傍の美容系の
会社に来た人かもしれない。

私はいつものようにコップなどを下げた後、
午後の掃除をするためにその席の椅子を上げた。

あれ?

椅子の下に、見慣れない茶封筒が落ちている。

細長い茶封筒に何かを入れ、
中身に合わせて中ほどで折って四角くしてある。
封はされていない。

「お客さんの忘れ物か?」

今日そこへ座った客を順番に思い出しつつ、一応連絡先など
入っているかもしれないので、カウンターで中身を出してみた。

ママ・私「おっと、これは・・・・凄いぜ(笑)」

封筒の中身は・・・・・・・・・・・

SM写真ww

ポラロイドで撮影された
‟縛り撮り”
がザックリ数えても10枚以上。

私は作画資料でそうゆうモノは見慣れているが、
ママ・・・70過ぎようかという老女、大興奮(爆)

この人、何気にこうゆうエロネタ好きでな、
週刊誌とかにその手の読者投稿載ってると
何故か朗読して聞かすんだわ(笑)

マ「ちょっとぉぉぉ~凄いわねぇぇ~誰?誰の忘れ物?いつからあったの?」

大分、鼻息が荒い。

え~と、確か前日掃除をした時はなかったから、
だとしたら、昨日の掃除の後から今にかけてなんだけど。

マ「ほら、さっきの人?あの変な恰好の人」

・・・あ~確かに。
そういえば、あの人は書いたメモを持って行ったんだろうか?

渡したメモ帳を見る。あ、残ってる。

っていうか、落とし主はあいつだ。

残っているメモがその事を如実に物語っていた。
何しろメモに走り書きされていた内容が

‟亀甲縛り”
‟ロウソク攻め”
‟放尿プレイ”
‟飲尿”

etc.etc.‥‥

全部、SMプレイ用語であった。
しかも半分くらいスカトロだ。

あの客・・・・一体何者?

マ「どうしよう?あのお客さん取りに来るかしら?」
私「・・・取りに来ても取りに来なくても恥ずかしいですよね、これ」
マ「こうゆうのを撮る仕事なのかしら?それとも趣味なのかしら?」
私「いや、それは私に聞かれても・・・・」
マ「これ、‟する”ほうと‟される”ほうどっちが好きなのかしら?」
私「いや、それも私に聞かれても・・・・」
マ「ここに書いてある×××ってどうゆう事」
私「・・・・・(知っているが教えちゃいかん気がする)」

メモと写真を繁々と眺め、一枚一枚に感想を述べ始めるママ。
誰か、この暴走老女を止めてくれ(;・∀・)
ってかな、何で私の周りの年長者はやや暴走気味の人が多いんだ?

いつあの人が戻ってくるか分からんでしょ!と写真とメモを取り上げ、
カウンターの中から手が届かないレジに突っ込んだ。

「見ないふり」という優しさもある

それから数分後・・・・・

志茂田景樹風ラッキー池田が・・・戻ってきた。

やっぱり挙動不審に入ってきて、
私の顔を見るなり・・・・

「あの・・・私が座った席に忘れ物・・・・ありませんでしたか?」

あったよ、ガッツリあったよ。
あんたトンデモナイもの忘れていったよ。

私「あ~、封筒ですか?」
男「そうです!!」

‟椅子の下に落ちていましたよ”とレジから出して渡し、ついでに
メモも‟さも書いてある事に興味なさそう”渡した。

その両方を受け取り「ありがとうございます」と言ったが・・・・
その後、チラリとコチラを見て

男「・・・・・・・中身、見ましたか?」

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

私「いいえ(鋼鉄の営業スマイル)」

‟そうですか”といい、また挙動不審げに店を出て行った。

振り返ると、カウンター内にいた筈のママがいない。
中を覗き込むとしゃがんで必死に笑いをこらえていた。

しかもその後、笑いながら
マ「なんで正直に‟見た”って言わないのよ~!!」
だと・・・・。

この暴走老女め!(;・∀・)

あのな、世の中には見ても見ないふりをするという
優しさがあるだよ。
こう見えても私の半分は優しさで出来ているんだぜ?
するわ、腹芸ぐらいするわ!

その後その店には1~2年いたが、
それ以後彼が店を訪れる事はなかった。

求ム!情報!!

男の正体はさておき、今でも疑問に思う。

あの男は、本当にウッカリあの写真とメモを忘れていったのだろうか?

ひょっとして、あの‟店に置いてくる”という行為そのものが、
プレイの一環だったのではないだろうか?

だとしたら、あの時親切心で「中身を見ていない」と答えたが、
本当は「見ました」とニンマリ笑って答えたほうが良かったんだろうか?

それとも・・・・・

老女とヘチャ女しかいないとはいえ、
一応性別‟女性”だけの店にそうゆうものをワザと置き忘れ、
反応を楽しむという特殊性癖のある人だったんだろうか?

あぁ凄く気になる。気になるが確認する術がない。

ネットが普及して、ただでさえ狭い世の中が益々狭くなった。

もしこの話を本人、もしくは心当たりのある人が見ていたら、
後学のために伺いたい。

ガチで忘れていったのか、
プレイだったのか、
それとも性的興奮のためだったのか・・・・

匿名で結構です。
是非、ご連絡を!!(笑)

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