断頭台にて

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前回、夢の話をさせて頂いたが、
その夢の内容を簡単に分類すると

6割:どうでもいい夢
3割:凄く綺麗な夢
1割:霊夢、正夢
1割:悪夢に分類できる夢

くらいの割合だと思う。

今日はこの1割の悪夢を1つ紹介したい。

断頭台にて

その夢は、ざわめく
民衆の声で幕を開ける。

私はいつも後ろ手に縛られていて、
誰かにせっつかれながら歩いている。

自分の姿は見えないが、
明らかに自分の普段の目線とは違う。
背の高さ、体の大きさがまるで違うんだ。

夢の中で、私は中年~初老の男だ。

年のせいなのか、それまでの過ごし方のせいなのか、
いやに体中の関節が軋む。

うつむいた眼下に見えるのは、
薄汚れた粗末な布地で、
腰を紐でしばっている事と
自分の動きに合わせて衣擦れをするので
一応‟服”だという事だけは分かる。

私は、これから連れていかれる場所、
自分の身に起こるであろうことは
すでに承知している。

だからこそ
‟今ここではない場所”
を思い出す。

石造りの壁、
木で出来たテーブルに並ぶ
そこまで豪華ではないが
一般的に食されているものよりは
品数も量も充実した食卓。
テーブルを囲む人々。

特別貧しくはないが、
かと言って豪奢な生活でもない。
少なくとも私にとって、
それはごく日常の光景だったはずだ。

それがどうして今目の前に広がる光景に
繋がるのか・・・・

そんな人生の回想。

いや、これから始まる事を思えば
これが世にいう所の「走馬燈」か。

 

やがて私は目的地にたどり着く。
周りには口々に何かを叫ぶ人々。

その口は常に開閉を繰り返しているのに、
言葉は大きなうねりとなり、
一つ一つの意味を解釈する事が出来ない。

そして、その中央に据えられた断頭台

あと数分もしない間に、私はあそこに身を横たえ
あの鈍く光る重い刃で首を断たれる事になるのだ。

 

人々の熱狂とは裏腹に
粛々と準備が続けられ、
途中で何かを聞かれたり
祈りの言葉を投げかけられもしたが
もう私にはどうでもよかった。

どの道、この騒音の中、
私が何かを呟いても聞こえる事はないだろう。

噂では、あの新しい処刑台は
傷みを覚える間もなく首と胴を切り離してくれると
言うじゃないか。
それだけが幸いだ。

 

やがて、その時がやってきた。
首を板のくぼみに固定された。
幸いなのは、私は頭を垂れてひざまずくようにしてるから
あの刃が落ちる瞬間を見なくて済む事だ。
私は目を閉じる。

そして・・・・
ドンと首の後ろを何かで殴られたと思った。

衝撃で思わず目を開くと、
視界がクルクルと回っている。

あぁ、私の首が落ちたんだ。

そう思った所で
視界は反転し、

私は高い所からかつて自分だった男の躯を見ている。

断頭台の夢の考察

これは私がかつて何度か見た悪夢である。

こうゆう類の夢を
もっともよく見ていたのは
物心ついた頃から10歳くらいまでだ。

‟30年も前の夢を鮮明に覚えている”

というのは異様かもしれないが、
中々衝撃的な夢だし、
何度か繰り返えしみているので
今でも忘れられない悪夢のうちの1つだ。

この夢の場面を今思い返しても
あの台は、明らかにギロチンである。

 

面白いのは、
斬首される瞬間「痛い」というより
「殴られたような」衝撃がある部分。

別に私は拷問マニアでもギロチンマニアでもないが、
あの刃ってどう見ても「スパっと切る」というより
「重みで押し切る」って感じだよな?

そうして考えると、切られる傷みというより
鈍器で殴られるような衝撃なのかなぁ?
って思ったりするんだ。

 

そして目を開けると通常ありえない感じで
視界が回るというか、
普通に生活していたら見る事がない視界を見るという事。

これについては信ぴょう性が低いとされているが、
ギロチンで首を切られても数秒意識があるって説。
あれなのかな?って思ったりする。

あの普通に首が体についてたら出来ない動きは、
切り落とされた首が見ている風景なのかな?って
思ったりするわけ。

まぁ実際、私はギロチンでも日本刀でも
斧でも首を切り落とされた経験がないから
何とも言えない所だけれど。
(ってか、そんな経験のある奴はこの世に既に存在してねぇ)

 

ちなみにこの‟男”というのは、
あの回想から推測するに
物凄い裕福ではないが、
そこそこの暮らしをしていた男なのだと思う。

商人か下流貴族か、
まぁそんな感じだな。

悪趣味な話ではあるが、
昔、公開処刑というのは
一種のイベントみたいなものだったというので、
あの民衆の熱狂ぶりは
男が著名人だからとかそうゆう事ではなく、
そのイベントに対する熱狂だったのだろう。

 

私は別に天才児などではなかったので、
幼稚園の頃から歴史に精通していたという事はない。

この夢の意味を正しく理解できる年齢に達するまで
私にとってこの夢は
ただの首を切られて死ぬ悪夢
だった。

私がというか、男が何によって首と胴を分かたれたのか、
そしてそれは処刑という刑罰であると
知ったのは後々の事である。

余談だが、昔子供向けのマジック道具で
小さなギロチンが流行った事がある。

写真はやっぱりAmazonからの借り物。商品自体の取り扱いはすでにない。

ただ、これを見た時はあまりにも規模が小さい上に
チャチなので何とも思わなかった。

私が「あぁ」と思ったのは、
ある時手にした歴史書で、
その中に克明にギロチンを描写をしている絵があった。

そこで初めて、
あれは当時とても画期的な処刑具で
いつどこで作られたのか、
どうゆう風に使うのかというのを知る事になった。

 

なぜ、私がそんな夢を見ていたのかは知らない。

まぁ前世ホニャホニャが好きな人ならば
「きっとそれがあなたの前世よ!!」
という所なんだろうが、
私としては「だったら何?」である。

別に前世はあってもなくてもいいけれど、
何でもかんでも
「前世からの業」
というのはあまりにも馬鹿馬鹿しい。

というか、前世処刑されているから、
現世でも処刑されるのか?って話である。

何それ?マイノリティ・リポートですか?(笑)

ちなみに、私はこれまでの人生で
聞いてもいないのに
突然‟私の前世”について語る人々に出会っているが、
その人達は何故か皆
「あなたの前世は巫女です!!」
としか言わない(爆)

確かに前世の考え方でいけば、
一つとは限らず、
彼・彼女たちが見ている前世が間違いではなく
たまたま巫女をしていた時のモノかもしれないけれどね。
(年末年始のバイト巫女だったらどうしよう笑)

 

それに・・・
私は他にいくつも見ているのだ。

その当時、私が知るはずがないものが登場する
不可解な夢を。

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