猫の強制給餌について ~カケシアというハイパーカロリー食~

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大分間が空いてしまったが、久々の巨猫の闘病記である。

結果から言えば、犬の前庭疾患をきっかけに
私は完全にかかりつけ病院を変える事にした。

で、新しい病院に移ってからの話である。

新しい治療提案と食欲

新しい病院の先生は、プレドニゾロンだけではなく、
免疫抑制剤の投薬を提案してくれた。

袋詰めされているから薬の種類が分からないのが痛い所。
(可能な限り全部記録するやつ)

プレドニゾロン(ステロイド)自体は、
こうゆう場合の治療薬として
定石と言えば定石らしいので、
別に前の先生の処方は間違ってない。

ただ、使い方は結構人それぞれで、最初に与えていた量は
短期間で病原を叩くにはちょっと足りなく、
かと言って長期で与えるには多いとのこと。

んで、免疫抑制剤なんだが、どうもプレドに比べると
効果が表れるまで少し時間がかかるという事らしく
プレドを併用しつつ免疫抑制剤を与えましょうという話に。

で、血球の減少も問題なのだが、
それと同時に体重の減少が大問題である。

新しい病院での診察は11月25日だったんだが、
この頃から物凄い食べムラが出始めた。

食べムラというか、嗜好が変わったのか
今まで問題なく食べていたものを食べなくなってしまった。

スペシフィックも食べない。
でもユニ・チャームの安いカリカリは食べるという具合だ。

それでも全体的に食欲は落ちている。
もうそりゃ毎日毎日、手を変え品を変え
ありとあらゆるものを目の前に差し出しては
プイっとそっぽを向かれて落胆し、
ガツガツと食い始めると褒めちぎるを繰り返す。

それでも落ちる、体重落ちる。
おあぁ、俺はどうしたらいいんだ?

・・・・仕方がない、強制給餌を決行するしかない!!

強制給餌とは?~キドナにする?カケシアにする?~

強制給餌とは、読んで字のごとく
強制的に飯を口に突っ込む
という方法である。

大体はシリンジと呼ばれる“針のない注射器”を使い、
それで押し込むので流動食になる。

んで、猫の流動食と言えば有名なのがこれ。

森乳サンワールドの「チューブダイエットシリーズ」
その中でも猫は腎疾患対応のキドナを使用している人が多い。

猫はその内臓構造的に腎臓に負担がかかる。
一定年齢を超えると程度の差こそあれ大体が腎不全になり、
最終的にこれのお世話になる。

うちも最初はこれにするつもりだったが、
強制給餌はとにかく大変だ。

・・・・大事な事なので事前に言います。

猫は全身凶器だから。

小鳥に餌やるのとは違うんすよ、
肉食獣に強制的に飯食わすんですよ。
そしてどんな猫でも多少は嫌がる。
そもそも、シリンジを口に突っ込まれるのは人でも嫌だ。

そんな感じで、強制給餌は
労力的にもメンタル的にも
結構大変なのだ。

正直、全方向的に極力やりたくねぇ。
だがやる。

で、この強制給餌、実は量が難しい。
そもそも、普段から猫の食事量を正確に
グラム単位で把握している人はどれだけいるだろう?
私も正直、そこまで正確には把握していない。

量が多すぎると吐いてしまうし、
少なすぎては意味がない。

そして猫と人間の負担を最小にするために
短時間で済ませなければならない。

そうして考えると固形食と一緒で流動食も
少量で高カロリーを目指すのがベストだ。

この条件を満たすのは恐らく今はこれがMax。

同じくチューブダイエットシリーズの「カケシア」
というわけで、今回はカケシアで強制給餌に踏み切った。

ちょうど注文して到着前日くらいから
チュールすら食べなくなっていたので
絶妙なタイミングで届いたって感じだ。

強制給餌の方法

猫に強制給餌する場合、いかに猫を大人しくさせるかがポイント。

猫は前からくるシリンジを避けるために後ろに避けようとするので
基本、後ろからホールドするのがいいと思う。

※抱くというよりも、床に伏せるか座らせるかさせて
自分の股の間に猫のケツを入れてホールドするのです。

あとは、猫に少し上を向かせて、
前歯ではなく、犬歯の後ろ辺りにシリンジの先を突っ込み
ゆっくりと流し込む。

ちなみに“シリンジ”とはこうゆうものである。

ペット専用であればこれとか。

サイズは様々だが、自分の手のサイズとどれくらい与えるかで
大きさを決めると幸せになれるはず。

言葉で書いても分かりにくいので、
youtubeであった強制給餌の動画を貼る。

この動画の方は流動食というより、もっとペースト状のものを使っているようだ。

ちなみに、この2例は比較的大人しい方だと思う。
大体、最初のうちは猫も人も慣れなくて大暴れされたりする(;・∀・)

我が家の場合は、元々シリンジでラクツロースを与えていたので
比較的抵抗は少ない。

というか、やはり巨猫は過去の野良猫生活のせいで
物凄く食べるという事に執着する。
一度口に入れたものは、基本吐かない。
それが例え薬でもである。

そんな訳で、カケシアを中心に与えてみたのだが・・・・
割とちょっとの量でも吐く。

調子がいいと吐かんのだが、油断していると吐く。

おかしいな、確か前にキドナを初代にあげていた時は
頭突っ込んで舐めようとしていたんだがなぁ。

・・・ふと思い、溶いたカケシアの匂いを嗅ぐ。
ミルクっぽい匂いがする。

指先にとって舐める。

・・・・・不味い。

なんだろうな、凄く不味くはない。
が、微妙な渋みというかエグミというか、
なんか不味い。

・・・・・キドナはこんな事なかったはずなんだがなぁ。

色々調節してみると、チュールなど美味しいモノは吐かないっぽい。
でも、チュールは例え医療用の高カロリーチュールでも
カケシアには及ばないわけで・・・。

どうにかして味問題をクリアして
コイツにカロリーを取らせる事は出来ないモノか?

実は猫の完全絶食は非常にマズイ。
というか、猫の完全絶食は危険なのである。

猫の肝リピドーシス

太った猫が食わないと
10人中1~2人は必ずこうゆう感じの事をいう
奴が発生する。

「痩せて丁度いいじゃない」

そんな人に言いたい。

お前はなんと無知蒙昧なのだ!!と。

猫の絶食は、
「肝リピドーシス」
という病気を引き起こす原因になる場合がある。

肝リピドーシスとは、
肝臓に過剰な脂肪が蓄積されることにより発症する。

で、どうゆう時に脂肪が蓄積されるかと言うと、
様々な原因で猫が絶食状態になるとエネルギー源として体脂肪を使い始める。
その際、肝臓に大量の脂肪が流れ込み肝臓が機能しなくなる。

大事なので2度言う。
肝臓が機能しなくなるんだよ。

肝臓が動かなくなれば当然死に至る。

絶食した場合にこの肝リピドーシスになりやすいのは
ズバリッ!!肥満体系の猫!!

とはいえ、何処からが危険水域かの判別は
ハッキリしていないので、
猫が絶食状態になったら即何とかしないと
大変な事になるかもしれないのだ。

去年の4月に数日間入院した際、
わざわざ先生が巨猫に経鼻カテーテルを入れてくれたのは
完全絶食から肝リピドーシスになる危険性を示唆しての事だ。

※詳しくはそちらの記事をどうぞ。
「紅のサオと黄金のタマを巡る冒険~黄金のタマの行方を追え~」

肝リピドーシスではないが、
我が家は長老が急性肝炎をやっているので
肝臓が異常をきたした場合の怖さは
非常によく分かる。

このまま食えないのが続いたら
骨髄とか貧血と彼の前に
肝臓がやられる!!
なんとかして肝臓も死守しなければ!!

なんだか、どんどん守備範囲が広がる。
わしにどないせっちゅーねん!!

強制給餌でゲロを吐かれる度に
濃度を変えてたり、量を変えてみる事数回。

・・・・あ、ちょっと待て。
そもそもさ、必ずしも強制給餌を
しなくちゃならん事ないんじゃない?

経鼻カテーテルを入れてもらえばいいんじゃね?

経鼻カテーテルという選択

阿保な私は強制給餌を始めて2日目くらいに
経鼻カテーテルの事を思い出した。

そういえば、経鼻カテで飯を食っていた巨猫は
何処か幸せそうな顔をしていたじゃないか。

口にねじ込むより鼻から流すほうが
お互いが幸せになれる気がする。

しかし、前にカテーテルを入れた時は
手術の時についでに入れたし、
やっぱり麻酔がいるのだろうか?

というわけで、次回は経鼻カテーテルについてである。

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