犬は何処まで人を見抜いているのか?

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思えば物心ついた頃から
「動物好き」だ。

ありがたい事に
動物のほうもどうやら私を好いてくれるようだが、
いつも疑問に思うのは

彼らが一体何処まで人の中身を見て
どうゆう基準で
避けたり寄ったりするのか?

という事だ。

犬は何処まで人を見抜いているのか?

うちのアパートには、我が家の愛犬・柴子を
ごひいきにして下さる方が非常に多い。

私の仕事部屋の真上の住人Kさんもそうであり、
Kさんの帰宅時間と散歩の時間が重なるため
度々柴子をかまってくれる。

私は、そんなKさんを見て
‟My犬なし・犬好き”
だと思っていたのだが、
ある時
「うちにも犬はいるんだけれど」
という衝撃の一言を聞いてしまった。

先の通り、Kさんはうちの真上の住人だ。
が、一度も犬を見た事がない。

室内飼いの猫であれば
言われなければ分からないという事もあるが、
犬は大体の場合、散歩に出るからな。

・・・まさか、犬は犬でも
アイ〇とか言わんよな(;・∀・)

うちのアパートはカオスの極みだ。
マトモな人は何処までもマトモだが、
イってる人もいるわけで・・・
その差異が物凄く大きいのだ、うちは。

で、話を聞くと、
Kさんは老ダックスを飼っているそうだが、
ほとんど動かないらしい。

そして動かない原因は年齢ではなく
肥満
らしい。

まぁそうゆう事もあるとは言え、
犬だけは太らせたことがない※私は
毎度、この手の
‟動かない肥満犬”
‟散歩嫌いな犬”

の話は、実際見るまでピンとこない。
※猫は、もれなくぽっちゃりになる。

 

そしてこの話を聞いて数日後、
噂の‟ぽっちゃり老ダックス”
実際に目の当たりにする事になった。

Kさんの愛犬はロングコートのダックス

・・・なのだが、残念な事に
「毛だけで大きく見える」
ではない。

むしろ一目で
「これ、洗っても小さくならん奴だな」
ってのがわかる。

昔、あまりにも丸々としていて
「ダックスとコーギーのミックス?」
と思っていた犬が、
実は普通のミニチュアダックスだった。

という事件があったのだが、
その犬レベルで太っている。

 

Kさん的には、
ちょっとでも痩せさせるために
夜な夜な車で近所の公園へ連れ出しているようなんだが、
ほとんど歩かないらしい。

しかし、そのために12kgある犬を
私より10歳以上年上のKさんが
‟抱いて車まで連れて行く”
のが一苦労なんだとか。
(で、公園でもそうメチャメチャ歩くわけじゃないので
コスパは非常に悪い)

K「ごらんの通りなんですよ。
なのでお宅の柴子ちゃんが軽やかに歩いている姿を
見るのが羨ましくて・・・・・(;・∀・)」

・・・確かに、柴子は年の割には軽やかつーか、
今でも飛ぶように走るババア犬だけどな。

※人で言えば70歳の小柄なババアが
バンビのように走る姿をご想像下さい。

で、あ~だこ~だと喋っている間も
この子が・・・全然動かない。

一応、足はあげるんだ、歩こうとして。
が、一歩も前に進まない。

本人的には歩いているつもりなのかもしれないが、
実際には30cmも前に進んでない。
つーか、太りすぎてて毛も長いから
そもそも
‟座ってるのか立ってるのかもよく分からん”
って状態ではあるんだけれど。
(歩こうとしてたんじゃなく、単純に前足をあげてただけかも)

でも、こちらを見て興味ありそうな顔をしていたので、
近寄って匂いを嗅がせて見ると
普通に嗅ぐ。

で、嫌がらないので普通に触る。

私「懐こいですね~、大人しいですね~」
K「いえ、知らない人は駄目なんですよ
・・・こんな事滅多にないです」

・・・またか。

確かに、昔からよく動物には懐かれるが、
とりわけ
‟普段人に懐かない”
という犬や猫ほど何故か触れても怒ったり
嫌がったりしない。

 

で、ひとしきり撫でた後

私「お母ちゃん、お散歩行くって言うとるでぇぇ。
あんた、ちょっと大きいから自分で歩いて
車に乗ろうよ」

と、私が立ち上がって離れると、
それまで不動の座り姿勢だった犬が
パッと立ち上がり、
素直に付いてくる。

K「えぇ!?普段、私が呼んでも来ないのに!!」

・・・これも通常運行である。

昔から、何故か「他所の犬」がよく言う事を聞く。

もちろん、全ての犬ではないが、
なんでか、
「家族にもしないのに」
という事を犬にしてもらえる。

いや、何でそうなるのかは知らん。
そして私自身はソコしか見てないので
「躾の良く出来た犬だなぁ」
と思うんだけれど、
普段の様子を知っている飼い主は、
「態度が違う!!」
と言う。

以前にも
隣人の飼っていたカニンヘンダックスが
車椅子生活になってしまって、
そのリハビリが上手くいかないと相談された事がある。
(車椅子に慣れなくて、ちっとも歩かないっていう)

私「あ、じゃあ、私が呼んでみます」

と、いつも通り少し相手をしてから数メートル先までいき

「る~るる、る~るる(笑)」

とやると・・・車椅子を転がしてテケテケと歩いてきた。

私「・・・・普通に歩けてますよ?」
飼主「家族の誰が呼んでも絶対歩かないのに!!」
私「え?(;・∀・)」

っていう事があった。

それを暇を見つけて繰り返すと、
すっかり車椅子に慣れて、
犬は普通に散歩が出来るようになった。

もちろん、このカニンヘンにも
Kさんの犬にも
私はオヤツ等の食べ物を与えた事はない。
ただ、声を掛け、少し撫でただけ。

 

先日もバイクにカバーを掛けていると、
上で必死に犬に呼びかけているKさんがいた。

上がって行って少し撫でて
「行くで!お散歩行くで!」
と私が歩き出すと、
その後ろをノロノロではあるが付いてくる。

で、無事にエレベーターに乗る。

K「毎度、すいません。
しかし、何でたまにしか会わないのに
柴さんの言う事は聞くんでしょう?」

・・・・さぁ、それは、
もっと科学が進んで
人が正確に犬の考えている事を
理解できるようにならんとわからんでしょう。

 

ただ、自分で何となく思う理由は、
私が犬の要望を無条件で全て受け入れる
優しい人間ではない

と犬が見抜いているのだと思う。

なんちゅーか
「気になる人だけれど、
この人はご主人のようにチョロくない

っていうのかな?

「おいで」って言われた時に行かないと
そのまま「来ない?あ、そ。じゃあね~」って
行っちゃう冷たい人。

だから、私を気に入ったり、
気になってもっと臭いを嗅ぎたかったら
自分から付いて行かないと
それが出来ないって分かってるんだよ。

 

確かに私は犬も猫も他の動物も好きだ。
が、自分としては、そこまでベッタリでもない。
(あくまで自分としては!って話。
好きじゃない人や飼ってない人からしたら
どうかは知らない)

動物に限らず、私はスーパードライというか、
何処となく冷淡な人間だ。

少なくとも、本来自分できるはずの事を
やらないモノにまで手を差し伸べるほど
優しくは出来ていない。

・・・つまり、なにがしかの理由で歩けない犬はさておき、
面倒臭がって歩かない犬を抱いて移動させるほど、
私は親切ではないのだ。

多分、私に付いてくる犬は
そうゆうドライな所を見抜いているんだと・・・思う。

で、犬的にはそうゆうのが
‟ボスっぽい要素”
なんじゃないの?

あまり犬との関係を上下だけで語るのは好きではないし
正しくもないが、
小さくてもコミュニティを形成する生き物には
序列という概念がある。

犬に言う事を聞いてもらうには、
やはり犬よりちょっと上に立ち、
そして上に立つ以上、
その責任を果たす覚悟を持ってなければならない。

ボスは威張り散らすだけじゃなく、
いざと言う時群れを守らないといけないからな。

そして良いボスとは・・・適度に冷たい。

少数でも上に立って統率するというのは、
ある程度の線引きをする冷淡さが必要だ。
それは他者だけじゃなく自分自身にもだ。

別に私がこうゆうボスたる資質を備えた人間
というわけじゃないが、
この妙にドライな性格が、
犬にはボスの資質に見えているのかもしれない。

というか、私のリーダーシップなんぞ
犬相手にしか役に立たない(笑)

別に犬のしつけが出来なくても
立派な仕事をしている人はいるのだし、
犬のしつけが出来ても自慢にはならん。

ただね、よく
「うちの犬は馬鹿犬」
という人がいるんだけれど、
意外とそれは
「馬鹿犬のフリをしている名犬」
なのかもしれないって話。

だって、多分「馬鹿犬」っていう人が
名犬飼っても
持て余しちゃうもんな(笑)

犬と言うのはそれくらい賢い生き物・・・なんですぜ。

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