寒国夜話 ~リアルに怖い実家の話~

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ここで常々“出る家”としてネタにしている我が実家

実はこの家の怖さは、別に心霊に関する事だけに留まらない。

とっても物理的に、
リアルに怖いエピソードのある家なのだ。

今日はそんな実家のリアルホラーというか、
リアルスプラッタな話。

雪国と実家と事故多発地帯

うちの実家は、ぶっちゃけ雪国である。

最近は昔に比べたら少なくなったが、
それでも豪雪地帯といって差し支えない。

何しろ雪かきを怠ると家から出られなくなるのは
今も通常運行だし、
個人で小型の除雪機を所有するのも珍しい事ではないからな。
(うちはお向かいの家と共同購入した)

で、まぁこの我が家というか、
我が家の周りなんだが・・・・昔から事故がくそみそに多い。

死亡事故につながるようなものはないんだが、
とにかくチョコチョコと事故が起きている。

別に見通しの悪い三差路があるとか、
そうゆう事は一切ない。
何しろ田んぼのど真ん中なので見通しは非常にいい。
が、事故が多いのだ。

実家に突っ込んでくる人々

いつぞや、私が深夜に絵を描いていると
‟どぉぉぉ~ん”
というド派手な音がした。

翌朝、庭に出てみると
庭の入口の石の周りにヘッドライトの破片が・・・・

どうやら深夜の怪音は、
通り沿いにある我が家の入口の庭石に
車がぶつかった音
のようだ。

別にうちの石は車道にはみ出るようには置かれてない。
それでも時折、このように車をぶつける人がいる。

・・・いや、石に当たるだけならまだいい。
基本は、垣根に突っ込む

幸い、我が家は豪邸ではないが
‟田舎の家あるある”
で程々に庭がある。

余程の事がなければ、垣根と庭を超えて
家に車が突っ込むことはない。

お蔭で、うちはいつも垣根だけが妙に新しい。

田んぼに車でダイブするスタント野郎たち

そして我が家以外にももう一つ事故ポイントがある。
それが我が家から数メートル離れた場所。

そこは民家などなく、田んぼなのだけれど、
そのポイントには、よく車が刺さっている。

‟車が刺さる”とは変な表現かもしれないが、
冗談抜きで
雪の積もった田んぼに車が
角度45~60で刺さっているのだ。

これは、道と横の田んぼに高低差が結構あるためにそうなる。

道を飛び出した車は、その高低差により
カーアクションさながらに‟宙を舞う”のである。

飛距離は間違いなくその時のスピードに比例するんだろうが、
とりあえず勢いよく飛んで・・・・頭から田んぼに刺さる。

実家にいた頃、特に酷い吹雪のあった翌朝、
通学のためにここを通ると、よく車が刺さっていた。

想像できるだろうか?
朝日を受けて輝く雪原に車が刺さっている光景を(笑)

酷いと一晩で2~3台・・・・田んぼに刺さっているので、
よくもまぁ先に刺さった車にぶつからず、
器用にダイブできるもんだなぁと感心していた。

事故の原因

さて、ここまで読んで、
「事故の原因は、やっぱり柴猫実家が‟出る家”だから」
と心霊的原因を妄想した人は、
もう少し現実世界に重きをおいて暮らしたほうがいい。

というか、もう少し物事を深く考えてから
結論を出すようにしたほうがいい。

先に言った通り、我が家は豪雪地帯にある。
そして周囲はハッキリ言って田んぼしかない。
田んぼの中に伸びる県道の脇に我が家がある。

この一見見通しのいい県道が曲者だ。

この道は基本直線だが、我が家の少し手前で
微妙にカーブしている。

急カーブではない。
本当に緩いカーブだ。

ごく一般的な速度で、
普通に前を向いて運転して、
常識的判断でハンドルを切ったら
絶対に事故りようがないカーブである。

だから、夏場や天気のいい昼間に事故はない。
問題は冬季、しかも夜間。

何しろ雪国である。
一度雪が降れば、道も田んぼも真っ白である。

ちょっと吹雪いたら通常の吹雪&地吹雪ホワイトアウト。
それが、THE・雪国っっ!!

もちろん、道のわきにガードレールなどはなく、
申し訳程度に設置された小さな反射板なんぞ
豪雪に埋もれてクソの役にも立たん。

つまり・・・夜間、調子こいてぶっ飛ばしてきたドライバーが、
地吹雪でこの微妙なカーブを曲がり損ね、
ツッコむ先が
我が家の手前(カーブ前)と
我が家(カーブ後)
(曲がる前に事故るか、曲がった後に事故るか)

 

特に昔は飲酒運転等の規制が緩くて、
酔って運転している人が多かった。

いや、そもそも我が家を始めとして、
この界隈&更に奥地には、
自家用車or市バス以外の交通網がない。

夜間、最終バス(20時台で終了)が出てしまうと、
酔ってようが、腹が下ってようが、
タクシーor自家用車でなければ帰宅が出来ない。

※冬季は特に「自転車で」という選択肢はない。
いやまぁ、近所くらいなら積雪20~30cmくらいまで
チャリ乗るけどな、地元民は。

んでもって、多分全国で1~2位を争う酒豪大国(笑)なので、
ちょっと千鳥足程度なら皆自家用車で帰ってくるんだよ。
(この辺が本当に昔はユルかった。むしろユル過ぎた)

例えシラフであってもホワイトアウトしている中、
オマケに夜間に運転するというのは非常に前が見え辛い。
そこへ‟酒”という冷静な判断を奪う薬が注入された結果・・・・

我が家の周りは「事故多発地帯」と化すのである。

真夜中の訪問者

さて、車でなければ移動困難な地域に住む人が、
深夜このように事故った場合はどうするだろうか?

今だったら携帯電話があるものの、
私がそこに住んでいた20年前というのは
今のように携帯電話など普及していない。

更にそのような田舎なので当然公衆電話もない。

よって、人々は一番近くの灯りが灯る民家へ
電話を借りに行く。

つまり、我が家に電話を借りにくる(爆)

私の家族は基本寝るのが早い。
早寝早起きがうちの実家の人間だ。

遅寝早起きのショートスリーパーは私だけ。
そこを活かして親が寝てから、
毎晩こっそり絵を描いていた。

すると・・・・・

ピンポーンww
ピンポン、ピンポーンww

真夜中に鳴り響くインターフォン。

勿論、家族起きない。
しょうがないので私対応。

引き戸をガラガラ開けると、
明らかにハンドルで頭をかち割った風の人

「すみませ~ん、そこで事故っちゃって、
JAF呼びたいので電話貸してください」

と、すまなそうに立っているのである。

電話ならいくらでも貸してやる。
ただな、

車の前に自分を何とかしてくれ!!

というのが、吹雪の夜の通常運行だったorz

 

先に言った通り、まだそこまで
飲酒運転への規制が厳しくなかった時代。

深夜に車で帰ってくる人間なんぞ、大体皆一杯やっていて、
多少怪我をしていても
「死ぬこと以外はかすり傷!!(`・ω・´)ノ」
な調子なので、
多少考えはズレていても半狂乱でやってくるとかはない。

事故のショックで中途半端に酔いが醒め、

妙に冷静に低姿勢で
血みどろ
のまま電話を借りにくる。

そしてあつらえたように、
家の向かいは病院(おかん職場)。

ついでに言えば、親父はプロドライバーだったので、
事故り方によっては親父対応でなんとかなる。
(親父JAF出動)

図太い柴猫家の人々

最近は家の前も片側二車線になり、信号も設置された。
飲酒運転の取締強化、
携帯電話も普及したため、
もうこのような事故や
真夜中の訪問者は、かなり減ったらしい。

・・・まぁ件数が減ったとはいえ、
まだごく稀に我が家に突っ込む車はいるようなんだが、
人間‟慣れ”というのは恐ろしいものである。

実は、うちの家族は、
家の垣根に車が突っ込んでも

周囲に人だかりができて
警察が到着するまで、
起きない

垣根とはいえ、突っ込むとそれなりの音も
衝撃もあるはずなのだが・・・・
それだけでは起きないのだ。

母曰く

「いやぁ夢現に‟揺れたな”とは思うんだけれど、
‟地震かな?”と思って、また寝る」

・・・・そこは地震でも起きろ。
むしろ、地震だと思ったなら起きろ。
そのうち死ぬぞ、寝たまま。

人生、ある程度の鈍感さというのは必要だが、
鈍感すぎるのも考え物だ。

まぁそんな訳で、神社や霊道がなくても、
やっぱりうちの実家はリアル怖い家である(笑)

ちなみに町内で我が実家辺りは昔から
“出る場所”
だと評判なんだが・・・・・

今にして思うと、
事故って血みどろで歩いていた人が
幽霊と間違われたんじゃね?
って思う。

‟幽霊の正体見たり事故で負傷したドライバー”

もう数日で立春とはいえ、
実際の春がやってくるまでは
まだ長い。

どちら様もご安全に(笑)

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