寒国夜話 ~酔っぱらいは最強~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

自宅のすぐ手前に絶妙なカーブがあるせいで、
冬季「事故多発地帯」と化す我が実家。

大概は、寒さに負けて一杯ひっかけた馬鹿者が事故るのだが、
まぁ中には・・・・そうじゃないのもある。

半狂乱女と酔っぱらいおじさん

うちの周りは、他にも民家があるんだが、
事故った人は何故か我が家にやってくる。

恐らくその界隈で夜通し門前の灯りがついているのが
我が家だけだからだと思う。

(周囲の家は寝る時に消してしまうが、
我が家は何故か一晩中つけていた)

夏の夜に虫が灯りに群がるように、
事故った人は我が家を目指す(爆)

 

その日も程々に夜が更けた頃、
インターフォンが連打された。

天候は、雪は積もれど晴れていたと思う。
更に珍しく、まだ私以外の家族も起きている時間だった。

‟今日は早いな。つーことは普通に客か?”

山へと続くうちの前の県道の先には、
母方、祖母方の親戚が住んでいる。

いずれも市内で仕事をしていたため、
帰宅時に我が家へ立ち寄る事も
珍しくはない。

この時間であれば、叔父貴か、〇さんか、×さんか・・・
親戚の顔を思い浮かべつつ
「はいは~い」と呑気に引き戸を開けると

顔面蒼白で髪を振り乱し、
ダバダバに涙と鼻水を流した
‟知らないお姉さん”

が立っていた。

で、開口一番

「そこで!!おじさん轢いちゃったんです!!」

人身かっっ!!Σ(゚Д゚)

そこからが、もう大変。
お姉さん鳴くわ喚くわで完全にパニック状態

おかんと二人でお姉さんをなだめつつ、
親父が道を見に行く。
で、そのおじさんとやらを引きずってきた。

まぁ実際にはおじさんというより、
ちょい‟お爺さん”だったんだが・・・

号泣するお姉さんからなんとか聞いた話だと、

おっさん、チャリでフラフラと走っていて、
まず、お姉さんの前方を走っていた車に撥ねられ、
コケたおっさんを後続のお姉さんが轢いたらしい。
(ひょっとしたら、おっさんが勝手にコケたのかもしれないが、
結局、1台目はとりあえずそのまま逃げた)

道には雪が積もっていたとはいえ、
2度はね飛ばされたおっさんは、
頭から血はダクダク、
オマケに
足がおかしな方向に曲がっている。

が、親父が困った顔をしていたのは、
おっさんの怪我のせいではない。

おっさんが、したたかに酔っていたからである。

私は飲んでも酔わない質なので、
酩酊時の痛覚がどうゆう状態になるのか
よく分からないんだが・・・・

先の通り、頭から流血、足は明らかに骨折
なのにも関わらず、

「家に帰る!!かえって風呂に入る!!」

と主張してはばからない。

マトモに考えたら、頭も足も痛いはずなんだが、
本人的にはちっとも痛くなく、
‟転んでドロ水を被った”
という認識らしかった。
(だから風呂に入ると言い張る)

このおっさん、一体どれだけ飲んでいたんだか(;・∀・)

 

そんなわけで、
我が家の玄関先は、

「人を撥ねてもうた~!!人生積んだぁぁ~!!」
と絶叫する女

「なんか歩きにくいけれど、俺は帰る!!」と
家を出ていこうとする酔っぱらいにより

大変な騒ぎになった(爆)

その後、警察呼んだり、
おっさんを向かいの病院(母職場)へ
なだめすかして引きずっていったり、
なんやかんやと深夜まで大騒ぎだったと思う。

この一件で、子供心に思った事は

人間、どんな時でも冷静でいないといけない。
そして酒は飲んでも飲まれるな!

である。

 

この後の顛末は、聞かされていないというか、
流石に覚えていない。

確かお姉さんがその後菓子折りを持ってお礼に来たような気がするし、
おっさんは、どうも隣町の人だったようで、
町内で見かけた記憶がない。

 

・・・・・いやまぁ本当、
どちら様もお出かけの際は
‟ご安全に”

 

余談:道路交通法65条1項

「自転車で飲酒運転しても法的にOK」
お考えの人が非常に多いようなので、
記述しておくが、実は自転車も該当する。

飲酒運転は道路交通法第65条1項において
以下のように規定されている。

何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない。

ここで言う車両等には自転車も含まれるので、
「自転車ならOK」とお考えの方は、
考えを改めたほうがいいですよ。

事故は加害者になっても被害者になっても
いいもんじゃありませんからな。
自転車なら安全というのは、
双方の意味で間違っているからね。

道に出たら徒歩でもチャリでも車でも
死ぬ危険性はあるんですよ。
自分の身は自分で守りましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。