能登一宮 氣多大社 ~こちらは初めてですが、いつもお世話になっております~

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私が怪異諸々と縁深いのは、
どうやら父方の家系のせいのようだ。

が、子供というのは
男女の交わりの果てに生まれるもので
母方の影響も無視は出来ない。

・・・結局、母方のほうも色々ある。

能登一宮とうちの母

うちの母という人は、
私とは違う意味で怪異に好かれる人である。

その筆頭が裏の社の白狐だが、
奴は朝晩欠かさずお山に手を合わせてくれる母を
いたくお気に入りのようだ。

そもそも母は、うちのカッタカタになっていた
神事・仏事にテコ入れをするために
ご先祖さんがスカウトした人だ。

勿論、本人は全くそんな事は知らないし、
知らなくていい。
これはとても怪異的な事情であり、
私がたまたまその事情を覗き見て
知っているだけである。

とはいえ、別に母はスピリチュアルヲタでもなく
通常の神事・仏事以外は興味がなく知識もない。

わざわざ遠方の神社や寺に行かないし、
古事記や伝説・伝承の類も知らない。

そんな母が、一つだけ非常に気に入っている遠方の神社がある。

それが「能登一宮 氣多大社」

10年近く前に親父と能登旅行をして
たった1度訪れたきりなのだが、
何故か一目で気に入ったらしい。

その場でお札と形代の郵送手続きをし、
以来、今に至るまで
毎年祈願をお願いしている。

その話を聞いた時、本当に驚いてしまったね。
いや、前に親子3人で伊勢神宮にも行った事があるのだが
お札にもお守りにも見向きもせんかった。
勿論、名古屋の熱田神宮でもそうだった。

伊勢と熱田をスルーして
氣多大社ってどうゆう理屈?

更にもう数年前の話なのに、
今も氣多さんについて語る母の口調は熱い。

母「いつもうちにお祓いに来る神職さんが
‟立派なお札を頂いていますね”って
褒めるのよ」

と常々言っているが、そりゃ褒めるだろう。
相手はまかりなりにも一宮。
無名・有名で言えば、確実に有名のほうだ。

でもそんな事情すらも
母は全く知らないのである。

バイクBBA能登へ行く

その1度行ったきりの氣多さんを
今も遥か彼方から拝んでいる母だが、
親父亡き今、また詣でるのは少し難しい。

何しろ旅行以外で田舎から出る事のない人だし、
その旅行ですら自分で計画した事は一度もない。

そもそも母は極度の方向音痴だ。

とはいえ、そうして毎年お札を頂き、
形代には私の事まで「お願いします」と
言っている以上知らんぷりも出来ん。

・・・・しょうがねぇ、弾丸するか

という事で、8月某日、
日頃のお礼も含めて能登まで走ったのである。

能登一宮 氣多大社

その日は朝から5~6時間走り、午前に目的地の
氣多大社に到着した。

勿論、何があっても最初に拝殿へ行くのだが、
その手前の神門の下には巫女さんが立っていて
パンフレット代わりにポストカードを手渡しながら
丁寧にあいさつをして下さる。

・・・凄いな、今は神社にもHPだけではなく
公式アプリ
もあるんだなぁ。

氣多大社のご祭神

ここの主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)
もう少し馴染みのある名は大国主命(おおくにぬしのみこと)

神話的エピソードでいえば、
かの因幡の白兎(または稲羽の素兎)を助け、
現在は出雲大社の主として収まっている神である。

一般的に「縁結びの神」とされるが、
私は「国作りの神」だと思っている。
ついでに言えば「東洋のゼウス神」だとも思っている。

※神話的な話をそのまま言えば一夫多妻で方々に嫁がいて、
子供180人だかいる。

非常にメジャーなので祀る神社は珍しくもない。

が、面白いのは神の名なぞ気にもしない母が
ピッタリとこの神を祀る神社を気に入った所だ。

うちにお祓いにくる地元の神社も
主祭神の中に大己貴命入っているから。

氣多さんと違って地元の神社は、
かなり‟祭神の名前は後付け”の香りがする。

しかし、お伊勢さんも熱田さんも素通りしておきながら、
どうして「ここだけは!」と思ったのか。

オマケに、親父も普段は神社なんていかないのに
なんであれだけ見所の多い能登まで来て
わざわざ立ち寄ったのか、全くもって謎だ。

拝殿から入らずの森

とりあえず拝殿まで行って
日頃のお礼諸々を申し上げる。

中ではご祈祷を始めた所だったのか、
何人かの人が座っていた。

ここは神門を始めとし、拝殿、本殿、他の社も
大体が重要文化財に指定されている。

しかし雰囲気に重苦しさはなく、
空気が非常に軽やかだ。

そして更に巡回路を進むとあるのが「入らずの森」

「入らずの森」とは一万坪に渡る自然林である。
中には奥宮があり、
そこには素戔嗚(スサノオ)と櫛稲田姫(クシナダヒメ)
が祀られているそうだ。
(あと古墳が3つほどあるという)

基本的に禁足地であり、
一般人は立ち入る事は出来ない。

年に一度の「氣の葉祭」の時のみ宮司さんが入り、
奥宮から新しい気を頂いて気の入れ替えをするんだとか。

ご朱印

他の社も一通り回って、
最後にご朱印を頂く。
この日は土曜だったが、比較的人は少な目。

それでも多少の待ち時間があったので
なんとなくお守りを見たんだが・・・・
お守りの種類が尋常じゃない!!

恐らく同じものの色違いが複数あるんだろうが、
そうして数えると絶対に20以上ある気がする。

あまりにもありすぎて見るのに挫折する。

さて、頂いたご朱印は、定番の能登一宮の入ったもの。

ご朱印をお願いするとよく一緒に神社のパンフレットを
挟んでくれたりするのだが、氣多さんでは
「氣」の文字が入ったA4サイズの用紙を挟んでくれる。

印刷のモノだが、真ん中に一文字「氣」と入っていて
・・・逆に私はこれが一番気に入ったかもしれない。

※お守りなどを頂いた際もつけてもらえるらしい。

どんなものにも相性はある

そんな訳で滞りなく目的は達成した。

そうだなぁ、
おかんが気に入るの分かる気がするな。

パワーが・・・というよりも、
ここは腹の奥がスカッとするものがあって
それは少なくとも伊勢や熱田で
味わえない感覚だ。

他の人がどうかではない。
‟少なくとも私と母に関しては”
という話。

で、結局、それは相性のなせる業というもので、
‟良し悪し”ではなく
‟合う合わない”
という事だけである。

こればかりは自分の表面的な好みや憧れで
簡単に変わる事はなく、
「なんでだ?」と思ったら
下手な占い師や霊能者の所に行くより
自分の一族のルーツを辿ると早いし
およそ間違いない。

うちは別に家系図が残るような尊い家柄ではないが
両親ともに何処かから移動してきたという話がない。

‟郷土の神”とか‟山神さん”は土着の神、
言い方を変えたら国津の系統と考えると
そりゃ、お伊勢さんや熱田さんより
氣多さんのほうが肌に合うという話に関して
筋が通るだろう。

※勿論、今公になっている祭神で分類すればの話。
そして、例えば両親のどちらかが元は全く違う所から移住した
一族であれば、親子であっても必ずしも同じものが合うとは限らない。

‟血縁”というのは実際に肉体に流れる血であり
物理的問題は怪異には関係ないと思うかもしれんが、
人の心も魂も肉体がなければ
安定してこの世に居続けることは難しく、
そうすると物理でありながらも見えざる部分に
絶対に影響していないとは・・・言い難いと思う。

 

パワースポットという言葉が
多用されるようになって随分経つが、
どれだけ強力なパワーがあっても
それが合わなかったら意味がない。

むしろ力が強ければ強いほど、
合わなかった時のリスクが大きい。

情報を鵜呑みにしたり欲をかいては駄目だし、
自分でちゃんと判断しなくちゃいかんのだよ。

スピリチュアルとか横文字カタカナにすると
何処となくファッショナブルで
明るく聞こえるかもしれないが、
本当は怖いよ、こうゆう事は。

まぁそれはさておき、
一つ見忘れてしまったものがあるので、
確実にまた来ると思う。

次、いつ弾丸しようかなぁ?

オマケ:氣多大社のアプリ

おもしろそうなので、つい入れてみた。
(いや、どんな内容かと思って)

色んな店で‟来店スタンプ制度”があるが、
なんと!
氣多さんでもアプリでスタンプが貯められる!!

ちなみに4つ(4回参拝)で、
オリジナル絵馬がもらえるそうだ。

個人的にこのアプリで最もツッコミたいのは
‟結婚式”のコンテンツで、
一瞬見える新郎新婦の新婦が外国人女性なのだ。

思わず
「国際結婚にも対応のアピールか!!」
とスマホを握りしめて悶絶する。

時代について行っているな、
神社仏閣とはいえ経営努力って大事だと思うんだ。

流石、国作りの神を祀る氣多大社!
自ら縁を待つのではなく、攻めていっているぞ!!

・・・つまり、
出会いは自ら求めねば得られぬ
って事だと思うよ。

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