猫の経鼻カテーテルについて ~老猫介護における子猫用ミルクのポテンシャル~

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数日間、強制給餌と格闘し、ふと
「経鼻カテーテルにしたらえぇやん?」と
思いついた猫の下僕。

実は、経鼻カテーテルは
食事補助として一番手軽なのだ。

猫と経鼻カテーテル

「カテーテルで食事をさせる」

と言うと、大概の人が嫌な顔をする。
恐らくこれは人の病院での末期的姿のイメージからだと思う。

ベッドの上で大量のチューブを体に差し込まれ
身動きすら取れない。
思わずこうゆうものを想像してしまい、
「そんな無理やり生かさんでも」
という人は多い。

しかし、別にカテーテルおよび人工的な何かを入れた
=自由に動き回れないという事はない。

よく考えてみたまい。
世の中にはストーマ(人口肛門)や
酸素吸入器、
ペースメーカーを入れて普通に暮らすどころか
走り回っている人すらいる。

※実はペースメーカーやストーマの郵便配達員がいるんですよ。
(ガッツリ実話)

経鼻、胃ろうと動き回れないのはまた別の話。

更に経鼻カテーテルは、切開なしで入れたり、
いらなくなったら即外したり出来るのだ。

上記は4月にカテーテルを入れた時のモノ。
ケージに入っているから動きは制限されるけれど
動けるだろう?
(しかもこの時はケージから逃走して何処かに引っ掛けてカテ抜いた)

私はうっかり「全身麻酔じゃないと入れられない」
と思い込んでいたのだが、
実は長老も最後の1日は経鼻カテーテルが入っていたのを思い出した。

ただ、長老の場合は、給餌のためではなく
低血糖発作対策でブドウ糖を注入するために
半分意識不明の状態で装着している。

・・・結局、経鼻カテーテルはどうやっていれているんだろう?

そこで調べてみると余程大暴れしない限りは
部分麻酔(多分、人が胃カメラ飲む時に使うようなもの)で、
簡単に装着できるよう。

勿論、簡単にと言っても素人は出来ない。
鼻は食道・胃だけではなく呼吸器官にも繋がっているからだ。

※人の鼻も入口は一つだけれど
奥で枝分かれしているんですよ。

病院の先生の考え方にもよるだろうけれど、
別に意地張って強制給餌しなくても
鼻カテにしてもらったほうがいいかもしれない。

というわけで、診察を少し前倒しして
早速相談してみる事とあいなった。

経鼻カテーテル装着

「カテーテルですか?すぐにつけれますよ」

前倒しで訪れた病院で強制給餌の様子と
カテーテルの相談をすると
即つけてもらえる事になった。

獣医も儲けがあるからどうなんだろう?と思う所もあるが、
割とカテーテルを推奨する医師は多いっぽい。

特に麻酔の説明などはされなかったので、
やはり特別暴れる患獣でなければ
麻酔は必要ないようだ。

(巨猫は新しい病院でも「怪力そうだけど大人しい子」
の認定をされている)

それから固定方法だが、これも医師による。

前の主治医は接着剤最小限で、
クロスなんちゃらという縫い方で上手にカテーテルを
顔面に固定していたんだが、
今の先生はオール接着剤派らしい。

まぁ前者については、取る時に後は残らない代わり
やや抜けやすいというのがあるので
オール接着剤のほうが確実っちゃ確実。

経鼻カテーテルのメリットとデメリット

で、経鼻カテーテルのメリットとデメリットなんだが、
まとめるとこんな感じかと思う。

メリット

  • 直接胃に流し込むので口周りがベタベタにならない
  • 猫が嫌がらないので飼主・猫双方のストレスが少ない
  • 口を通さなくてもいいので口内炎などで食事が
    取れない場合も有効
  • つけたまま口から食べる事も可能
  • 全身麻酔なしで直ぐに装着、着脱可能

デメリット

  • 大体の場合、エリザベスカラー必須
  • 胃ろうチューブに比べて細いので、
    かなり水分っぽいモノしか与えられない
  • 同じく細いので詰まりやすい
  • 接着剤で固定した場合、外す時にその部分がハゲる

前回、経鼻カテでご飯をもらっていた時は
あたかも乳を飲む子猫のようにご機嫌だった巨猫。

これで双方幸せになれるだろう。

結局カケシアは不味いらしい

経鼻カテーテルによって口を通さなくても飯が食えるようになった巨猫。
ということは、
不味いカケシアでも平気だろう。
そう思って、帰って早速カケシアを与えてみた。
が、

秒速でマーライオン(爆)

しばらくお待ちください的なやつ

えっえぇぇぇぇ~???

さらに時間を置いてチャレンジしても
秒でマーライオン。

ふと思い、カケシア少な目、
チュール多めで混ぜて与えると
吐かない。

で、色々調べると中にはカケシアが合わない個体もいるらしい。
カケシアはそのカロリーの高さゆえに、胃が受け付けない事が
あるとかないとか。

あと、カケシアは溶けにくく、ダマになりやすい。
強制給餌の太いシリンジでは気にしていなかったが
その事を忘れて経鼻の細いカテを通そうとして
詰まらせること2回!!
交換すること1回!!

しょうがないので病院でキドナを10袋ほど買い、
キドナに切り替えたのだが・・・・

キドナも秒でマーライオン。

しばらくの間、哀愁漂うマーライオンの背中をご覧ください

・・・・あれ?前に初代が舐めていたのを
横取りしようとしてたんじゃなかったっけ?

しょうがないので、普通のドライフードをふやかして
ミキサーにかけて濾して自分で流動食を作る。

そうすると確かに吐かないのだが、
これだとカロリーが足りない。

悩んで調べた挙句、辿り着いたのが
「エナジー500」である。

エナジー500と粉ミルク

キドナなどのチューブダイエットシリーズを出している
森乳サンワールドの商品で「エナジー500」というのがある。

また今度、こうゆう商品を一覧にしてみようと思うが
これも介護・病気療養時に使用する高カロリー食。

名前の通り、100g=500kcal
カケシアほどではないが、中々の高カロリーっぷりである。

早速Amazonし、翌配の置配で届いたモノを開封する。

これもチューブダイエットシリーズ同様、粉末を溶くタイプだが、
溶き方によって液体にしたり団子状にしたりと
割と工夫次第で色んな使い方ができるとか。

匂いは普通の粉ミルクの匂いだが、
それはキドナもカケシアも同様なので
実際作って味見するまで何とも言えない。

早速、ぬるま湯に溶かしてみると
これはかなり溶けがいい。
そして味もほぼ粉ミルクの味だ。

早速与えてみると今度は吐かない。
よっしゃよっしゃとしばらく様子見と相なった。

猫の1日に必要なカロリーとは?

先に書いた通り、エナジー500は100gで500kcalだが、
そもそも巨猫に必要な1日のカロリーはどれくらいなのだろう?

一般的に猫に必要な1日の摂取カロリーは、
単純計算なら体重で算出する。
で、それすら面倒くさい場合はこうゆう便利なサイトもある。

獣医師広報版:http://www.vets.ne.jp/cal/pc/cat.html

上記のサイトで猫の体重を入力すると
必要な摂取カロリーを表示してくれる。

これによると体重5.5kgの老年猫の場合は一日277kcal必要だそうだ。
エナジー500が1袋20gなので、一袋で25kcal。
ということは、10袋で250kcal。
商品自体は6袋入りでおよそ1000円。

・・・・一日、およそ1700円(;・∀・)

なんだ、その無理ゲーな金額は。
そもそも月の医療費が今とんでもない事になっているんだ。

それにカケシアを箱で買っているので、
それもなんとか消費したい。

何かいい方法はないものか?

で、ふと思いついたのが
子猫用の粉ミルク

子猫用粉ミルクのポテンシャル

我が家では、子猫用粉ミルクを
幾度となく使用している。
勿論、子猫にである。

今まで何となく使っていたが、
改めて考えるとハツカネズミサイズの猫を
ある程度まで大きく出来る粉ミルクは、
‟細胞を生成する”という意味で
尋常ではないポテンシャルがあるのではないだろうか?

腎臓など問題があるなら使えないが、
巨猫は今の所腎臓に問題はない。
どちらかというと体重と体力維持、
そしてあわよくば血液を増やしたいのである。

特に今巨猫は薬の副作用なのか
ずっと下痢が続いている。

成猫に比べたら胃腸の弱い子猫が飲んでも大丈夫な
作り方をしている粉ミルクなら
問題なく受け付けるのではないだろうか?

そう思いつき、そのまま近所のホームセンターへ。

そして購入したのがこれ。

子猫用粉ミルクとしては、ど定番の
「ワンラックキャットミルク」
とにかく何処でも扱っているのがありがたいし、
うちはこれで問題があった事はない。

しかしシリンジで、しかも経鼻カテで使うのは初めてだなぁ。

溶け加減や味については問題なし。
ぬるま湯ですぐに溶け、味もミルク味だ。

早速与えてみる。
うん、吐かない。
更に調子に乗って、カケシアと混合して与えてみる。
比率的にミルクが多いと吐かない。

よし、しばらくこれで様子を見よう。

ちなみに肝心のカロリーと価格だが、
ワンラックの場合、カロリーは
100g/504kcal
僅かではあるが、エナジー500を上回る。

更にこれはのちに近所のホームセンター巡りを
していて分かったが、
ワンラック(270g缶)の平均価格は
およそ1800円前後。

単純にカロリーだけで考えると
チューブダイエットシリーズや
エナジー500よりかなりコスパがいい。

別にケチりたいわけではない。
が、「いつまでもあると思うな、親と金」である。

医療費は絶対に削れないのだから、
他を削れるだけ削って
医療費に当てたいと思うし、
体重と体力増加のためには
早急に下痢を止めねばならん。

それには整腸剤も大事だが食べ物も考えねばならん。

というわけで、粉ミルク中心にしてみたが・・・・
巨猫の下痢は容易に止まるものではなかったのである。

(次回に続く)

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