真夜中の訪問者 ~猫闘病記・脇道~

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年末から一旦免疫抑制剤やプレドニゾロンを止めて
下痢の様子を見ていた巨猫。

が、この下痢が中々止まらない。
本当に止まらないのである。

さて、困ったのう。
流石に私も泣きたくなってきたよ。

闘病猫のお正月

ちゃんちゃんこのお蔭で、
恰好だけは妙に「日本の正月」風になった巨猫である。

この下痢が薬の副作用にしろ
食べるものが変わったせいにしろ
一体いつまで続くのか?

下痢が続くと脱水や体重低下にも繋がるし、
何より、家の中が地雷原化する。

コイツもちゃんとトイレの躾は出来ているのだが、
尿にしろ便にしろ具合が悪い時は
都合よくトイレを忘れてしまう所がある。

下痢が始まってから、
朝昼晩、朝朝、昼昼、夜、夜中と
とにかく床掃除に追われている。

極めつけは、猫ベッドでスクっと立ち上がってからの・・・放尿。
それはいい、別にいい、しかしだな、
その濡れたベッドに再び座るなっっ!!

そんな訳で、正月早々
濡れたベッドを丸洗いし、
モジモジくねくねする猫のケツを拭くという
一大事業に従事する羽目になった。

不思議な訪問者

年が明けて4日。
その日は朝から獣たちの様子が少し違った。

二代目も何か落ち着かない風だったし、
あの1か月に1度吠えるか吠えないかの柴子も
突然吠えた。

「ん?…なんだろうね。なんか来たね(by湯婆婆)」

姿は見てないが、確かに何か来たようだった。

ふいと頭をよぎるのは、初代が亡くなる2~3日前に
ダンナが寝ていると
‟ナニカ”が来て寝ているダンナの肩を叩いて行った
というと、
その頃の初代は何故かいつも玄関を見ていた事。

・・・・・これは由々しき事態なのでは?

いや、でもなぁ、うん、でもなぁ。
今やっているライスワークも
アレだしなぁ(;・∀・)

※昼間は言うと絶対に驚かれるレアで
ニッチな仕事をしています。

そっちのお客さんなのかなぁぁぁぁ~?
と思いつつ出掛け、帰宅する。

夜も夜とて、相変わらず口から食べない巨猫に
カテーテルから飯を食わせ、
いつも通り巨猫の横に敷いてある寝袋に入る。

すると、
私の横を
小さな足がトタトタと歩く感触がする。

今、寝袋だけでは寒いので、
寝袋の上に更に毛布をかぶっているのだが

体を踏むわけではなく、毛布を踏むように
何がトタトタと歩いてくる気配と感触がある。

私はてっきり足元の巨猫が
一緒に寝るためにやってきたと思って
頭をあげたが・・・・巨猫は足元にいて動いてない

・・・・気のせいか?

再び寝袋に潜る。
やはりトタトタトタと何かが毛布を踏んでいる。

頭をあげる。
二代目は最初から私のPC椅子の上で野生の欠片もなく寝ている。
柴子も反対側のベッドで寝ている。
そもそもあれは犬の足ではない。
かと言って人の足でもない。

明らかに猫の足取りだ。

薄暗闇の中で足元の巨猫がこちらをジ~っと見ている。
寝る時に見たのと同じポーズである。

お互いにしばらく見つめ合った後、
再び横になる。

また小さな足がトタトタと歩いていたが
私はもう頭をあげる気にならなかった。

復活の巨猫

そして翌日。変わらぬ朝が来た。

唯一の違いは、朝の食事の際、
巨猫は嫌にご機嫌で飯を食わされていた。

そう、4月の時のように、
ゴロゴロと実に幸せそうに
経鼻食を飲まされているのである。

今回経鼻にした時は、全然そんな事がなく
「やっぱり経鼻だと食った気がしないのか?」
と思っていたのに、突然・・・である。

その日も出勤し、ややフリーダムな待機時間を利用して
近所のドラッグストアへ行く。

そこで買ったのが、
銀のスプーンのとろりっち。

巨猫は今や猫界で至上のグルメ食と言われるチュールすら
そっぽを向くようになったのに、
何故これを買おうと思ったのか?
正直、私にもわからない。

とりあえず「真鯛だし風味」を二つほど買い、
仕事を片付けて帰宅する。

相変わらず、やや虚ろな目をした巨猫の前で
ダメモトで封を切る。
その時・・・・・

「なぁぁぁぁぁ~!!」

巨猫が・・・・鳴いた!だと!?

ここしばらく、鳴く元気もなかった巨猫が
立ち上がり、首を伸ばし、
鼻をフスフスと動かしている!!

巨猫、起動!!

そして目の前に差し出すと、食った。
それはそれは、物凄い食いつき方で食いやがった!!

おじいさん!
巨猫が、巨猫が食ったわ!!

あっという間に1本を食いつくし、
まさかの2本目も食べる。

その時の映像がこちらだ。

更にこの後、ドライフードも少し食べた。

そして翌日に少し下痢便をしたのを最後に
それ以降は下痢をしていない。

巨猫に一体何が起こったのか?

不思議な事は更に続いた。

その翌日もやはり何者かが私の横をトテトテと歩く感触がする。
頭を起こしてみても、やはり何もいない。
視線の先には巨猫が座っているだけだ。

食欲が完全に戻ったわけではないし、
詳しい事は血液検査をしてみなければ
分からないが、
明らかに呼びかけの反応はいい。

それと、これは言って分かる人と分からない人がいるのだが、
病気の動物は何とも言えない独特の臭いがする。

これは人間でもそうなんだが、
癌などの重篤な病気だけでなく
ちょっと質の悪い風邪をひいても
妙に心がザワザワする匂いがするんだ。

少し前まで巨猫からはそうゆう臭いがしていたのだが、
この何者かの訪問後、いつの間にかその臭いが消えていた。

※これは霊感などではなく、嗅覚の良し悪しと
臭いに対するコダワリで分かれる。

あと、全然関係ないけれど、
最近調子が悪げだった二代目の左目の調子が良くなった(笑)
(目薬はしているんだけれど、たまに膿んで臭う)

・・・・一体、何が来て、
何が起こったんだ?

体重が増加と一部血球正常化

???と思いながら、年明け最初の診察が8日。

診察台に乗っけた所で先生が
「体重増えてる!」
とのたまった。

見れば、年末に5キロを切りそうになっていた体重が
500g増えていた。

人ならば「たかが500g」だが、
猫の500はかなり大きい。
何しろ生後1か月程度の子猫相当だからな。

そして血液検査。
白血球と血小板は正常範囲内に戻っていた。

ここで血糖値の問題
(多分、ステロイドの副作用と病院へ来ることのストレス)が
あがってきたものの、
表面的な反応などは悪くない。
(珍しく少し唸ってたし)

まぁ、白血球と血小板は、
骨髄以外の問題で増加する場合もあるし、
赤血球が相変わらず低く「貧血」という領域からは
出られないのだが・・・

やっぱり骨髄はユルユルと活動しているようだ。

結局、訪問者は誰だったのか?

結局、謎の訪問者は2~3日続けてやってきて、
それ以降は何もない。

巨猫も今の所これ以上の進展はない。
食欲も体調も日によってマチマチだ。

ここ2~3日は少ししんどいのか
割と大人しめである。

しかし、この訪問から
以前のように割とすぐにゴロゴロと
喉を鳴らすようになった

※猫のゴロゴロについては諸説ありますが、
とりあえずうちでは具合や機嫌の悪い猫が
あまりゴロゴロと言う事はありません。

さて、この謎の訪問者の正体だが、
恐らくは先に旅立った猫の誰かだと思われる。

・・・というか、それくらいしか心当たりがない。

私が思うに猫同士というのは、
ドライなようで意外と互いを気にかけていると
思うんだ。

特に先代の3匹(長老、初代、エリンギ)と
巨猫は仲が良かった。

結局、巨猫が野良から家猫として
それなりに暮らせるようになったのは
多分、アイツらがそれなりに説得したお陰だと
私は思っている。

誰も信じなくとも
少なくとも私だけはそう思っているんだ。

だって、私はずっとアイツらの事見てたんだからな。
私以上にアイツらの事を分かる人間がいるものか。

 

この奇妙な訪問が
この先巨猫が回復する兆しなのか、
それとも‟お迎え”なのかもわからない。

いつも、いつでも
正解だったか間違いだったか
分かるのは月日が経ってからだ。

難しい事は全部天に預けて、
私は私にできる事をするさ。

猫の飼主として、
いや、
お猫様の下僕として
やれることをやるだけなのだ。

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