だから私は実家に帰らない ~うちの実家は出る家です~

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夏になると盆休みの関係もあり、1人2人には必ず
「帰省されないんですか?」
と聞かれる。

これについてはいつも「帰りません」と答える。
そもそも私は滅多に帰省しない
これは若い時から今に至るまでずっとそうだ。

歳を取れば、多少郷愁も覚えるものだと思っていたが、
どっこい40を超えても郷愁など全く湧かない。

これについて、
「都会に出ると田舎が嫌になるんだろう」
と揶揄する者もいるが、そうゆう事ではない。

私にはおいそれと実家に帰りたくない理由があるのだ。

何しろ、うちの実家は・・・・俗に言う‟出る家”なのだから。

出る実家

うちの実家は特になんの変哲もない家だ。
確か私が小学5年の頃に建て直したから、現在築30年って所か。
普通に和洋折衷で、程々の広さで、間取り的にも凄くマズイ事はない。

が、昔から不思議な事の多い家だ。

通り道にある家

実家で起こる不思議な事で一番分かりやすいのは足音だ。

家族全員が居間にいるにも関わらず、
廊下をトトトト・・・と歩く音がする。
二階に誰もいないのに、やっぱりドカドカと歩く音がする。

これ位ならまだマシで、
稀に運動会でも開催していらっしゃるのか?と聞きたくなるほど、
ズドドドド~!!と何かが駆け抜ける。

気配だけなら、建て直す前の古い家でも感じていた。
少なくとも私だけは。
ただ、ここまで酷くなったのは家を建て直してからだ。

この原因として、今の家の間取りがある。
冒頭で特に問題のない間取りといったが、
それは一見とか一般論の話だ。

古い家は平屋で高さがなかったが、新しい家は二階建て。
我が家の場合はどうもそれがいけなかったらしい。
どうもな・・・
その二階部分が怪異の通り道に引っかかってしまっているようなんだ(;・∀・)

結果・・・今までは辛うじて家の外を通っていたものが、
家の中を頻繁に通る事になったらしい。

これは情報源が人外なため、何処まで本当かは分からないが、
とりあえず家の裏の社に住まう白狐曰く、
我が家はお神に連なるモノも通る道の途中にあるそうだ。

通るモノが通るモノなので、
滅多な事ではそれが原因で凶事が起きる事はないというのが、
一般的な霊道との違いだろう。

ま、常々「お神の通り道だから穢すな」とは言っているがな。
お蔭で、綺麗好きで信仰心厚い母は狐のお気に入りだ。

何しろ通り道の一部である家をいつも綺麗に保ち、
神事仏事は怠らず、
尚且つ朝晩社に手を合わせて、
何もなくとも自分たちを慕ってくれるからな。

とりあえず、それを狐に聞いてから地図で調べたら、
裏の社から向かいの神社、そして例の里宮は一直線に並んでいて、
物理的な高さから行くと、裏の社から里宮まで下っていく事になる。
そのルートに我が家の二階が引っかかるのだ。

それに南の玄関の真上に明り取りでドデカい窓があるんだが、
うちの立地では、どうもこれもいかんかったらしい。

暇なときに見てると、
たまにその窓から何かがフワっと入ってくるのが見えんのさ。

んで、窓の前ってのが・・・二階の廊下だ。
窓から飛び込み、手摺を踏み、そこに着地するのである(笑)

二階から聞こえる足音の原因はコレらしくて、
間違えたのかそれとも他に理由があるのか、そうして入ってきたものが二階と、
すぐ横の階段から一階に降りて家中を歩き回っているってわけだ。

普通に見てると明るくていい玄関なんだがなぁ。
母ちゃん、ちゃんと玄関に花も活けてるしな。

が、ちょっと見える質の人間が来ると、
皆玄関から上の吹き抜けになっている部分を見て
「・・・・おい、この家はどうなっているんだ?」
と言う。

ちなみに拝み屋の娘は、家の外から我が家を見て
「お前、本当にここに住んでいるのか?」
と二度聞いたからな(笑)

そして遠路はるばるやってきたのに、1時間かそこらで
「落ち着かない!!」
と帰って行って二度と来なかった・・・。

歌も歌う怪異

別に慣れりゃどおってこともないんだが、
私は足音というのがあまり好きじゃない。
だから、このズドド~が始まると、何をしていても気が散る。

生きてる人間にやられても腹が立つのに、
怪異にやられると尚更腹立たしい。

いや「実体がないのに音立てんな!!」って思うじゃん?
納得いかないだろ!!物理法則どうなってんだよ!!(爆)

とはいえ、いつもプンスカ怒るわけにはいかないし、
一応私も共存しようとは思っていた。

で、いつぞや一人で留守番しながら料理をしていた。
んで、いつも通り足音がするから、
気を紛らわせるのに歌なんか歌っちゃうわけよ。

「雑誌を買う時上から三冊目くらいをとる~♪」

・・・・三冊目くらいをとるぅぅ~♪

ん?今なんか、自分の声に混じって聞こえたぞ?

「あぁぁ~小市民~♪」

・・・・あ~小市民~♪

少し音量を落として歌うと、
誰かが一拍遅れで一緒に歌っているのが聞こえる。
しかも、絶妙に音程が違う。

「わかっちゃいる~~ごにょごにょ」

・・・・わかっちゃいる・・・ピタッ

更に歌詞を誤魔化すようにごにょごにょとすると、
途中で歌詞が分からなくなるのか、歌声が止まる。

なんだ、中途半端だなぁ。分からないなら真似すんなよ!!
つーか、音程外すなよ!!(そこ?)

それ以来、一人でいる時は歌を歌うのをやめ、代りに踊る事にした(爆)

まぁ今ならノリノリで「ウルトラソウォッ!!」とかシャウトしてみるだろうけどな。
・・・いや、何処までノってくれるのかなぁ?って思って(笑)

テンション高く「ハイッッ!!」ってノッてくれたら、
多少の事は不問にしてやるよ。
そう、例え多少音程がずれても我慢してやる。

真夜中に訪れるモノ

んで、まぁこんな家なので、住んでいた頃は誰もいないのに肩を叩かれたり、
物の位置が変わっているとか、結構あった。

そして家のせいかは知らんが、度々夜中に目を覚ました。
勿論、普通に目が覚める事もあるが、
怪異が訪れる予兆で目が覚める事もよくあった。

ちなみに、よくある「目が覚めたら金縛りで」という経験は一度もない。
‟目が覚める”というと分かりにくいが、
勝手に目が覚めるというより、何かに起こされていたと思う。

んで「またか~」と思っていると・・・色々だ。
まぁ上に乗られたり、踏まれたり、
この辺は定番だな。

これらについては、ぼちぼち語っていこうと思う。

それでも住んでいる間は
「こんなもんだろう」
と思っていた。

人間の順化って凄いなと思うけれど、
確かに奇妙な事はあれど、ずっとそこにいるから
「ここはこうゆうものなんだ」
と思っていた。

だから今年も実家には帰らない

実家を出て、最初の2~3年は毎年帰っていたから、
その頃はまだそんなに違和感がなかった。

が、少し間を開け、その間にあの酷いアパートを出て一人で住み始め、
守護役初代が成長し本領を発揮しはじめると、
普段いる名古屋の家には色んなモノが入らなくなった。

定期的にうちのダンナも出入りするようになり、
特別な事情がなければ家庭内で怪異が起こらなくなった。
そうして‟何もいない”のが基本になってしまってから、実家に帰った。

その時初めて自分の家が結構異様なのだと気が付いた。

・・・本当、普通に見たらいい家なんだけどね。
庭そこそこあるし、南向きだし。

だけど、玄関開けて中に入って、そこから吹き抜けを見上げると、
やっぱり今もその窓から続く空間を何かが行き来しているのが分かるのだ。

そして広いはずの家なのに、感覚的に狭く感じる。
絶対に名古屋のアパートより広いのに狭く感じる。
全くもって寛げない!!自分の家のはずなのに!

足音などは以前私がブチ切れて以来、控えめになったが相変わらずだ。
(まぁ例のヤー公に近い事をしたのだ)

そんな訳で、実家にいるとその間中落ち着かない。
そして体調が崩れる。
気温差もあるんだろうが、行くと必ず体調が崩れる。
だから滅多な事では帰省しないのである。

確かに最後に帰った時に比べたら、何もしなくても
怪異は私を避けて通るくらいにはなっているようだが、
出るって分かっている所にわざわざ行くのもな(;・∀・)

そんな訳で今年も実家には帰らない。
帰らずにダボハチで暑い中部地区を走り回るぞ!!(笑)

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