死してもなお可愛いペットに飼い主が出来る事 ~ペット葬儀について~

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2020年2月28日。
推定14歳で巨猫は虹の橋を渡って行った。

・・・が、飼い主にはその後
「遺体をどうするか?」
という仕事が待っている。

愛するペットの最期の最期。
あなたはどうする?

その美しい・・・遺体

前の記事でも書いたが、
巨猫の死に顔は非常に美しかった。

が、どうにもこうにも死んでいる。

しかも、うちは経鼻カテーテルを外したりするために
発見後、病院にも行っているわけで
その時点で万が一復活の兆しがあれば
知らされないわけがない。

「実はただの仮死状態でした!!」とか
「猫は九つの命があるので、まだ8個あります」
なんて事もなく、
巨猫もちゃんと命は一つで、
何処までも普通に可もなく不可もなく
死んでいるのである。

ペットが亡くなった時、飼主がやらねばならぬ3つの事

亡くなったのが人間、
更に近い身内であれば
忌引きがもらえたりする。

が、ペットは何処までもペットであって、
「動物の葬式をしたいから休みくれ!」
というのが通らないのが、この国である。

まぁそこを省いても
ペットとはいえ生き物なので、死=腐敗の始まり。

腐敗時間と戦い、
スケジュール調節し
綺麗に送り出すまでが飼主のお仕事だ。

という訳で、
「ペットが亡くなった時、飼主がやらねばならぬ3つの事」
をまとめてみた。

1.姿勢を整える

帰宅して現場検証をするより先に
私がした事は、
巨猫の手足を少し折り曲げて
コンパクトに体をまとめる事である。

何故なら、死後硬直するから。

‟超大型巨猫(正式名称)”はその呼び名に相応しく、
単純に肉でデカイわけではなく
骨格が既にデカイ。


※膨張色と収縮色が行方不明になっている図

私は毎回棺となる箱などは用意しないが、
タオルに包んで搬送するので
ある程度まとまってもらわないと包めないのである。

死後硬直とは?

‟死後硬直”というのは、
多分誰しもが知っている現象だと思う。

よく話題に上るのは人の死後硬直だが、
当然ながら動物も硬直する。

硬直がどのように進むかだが、
大体、死後2~3時間から徐々に固まり始め、
18~24時間後にはコチコチである。

しかしこの時間は筋肉量、体のサイズ
室温によって変化する。
更に稀ではあるが硬直しない個体もいる。

どうして死後硬直という現象が起こるかについては、
こちらに分かりやすく書いてあるので
興味のある方は一読されるといいだろう。

【死後硬直という言葉を調べる際に押さえておきたい4つのポイント】
https://last-cleaning.com/rigor-mortis-5304

読むのが面倒な人のために要約すると、
死後硬直とは死後に発生する筋肉の硬直である。
だから筋肉を持っている生物なら
全てに発生すると思っていい。

そして筋肉の硬直なので、
発見時、既に硬直が始まっている場合、
マッサージやちょっとずつ関節を動かすことで
少しはほぐすことも可能。

ただ気を付けて頂きたいのは、
力まかせに曲げようとしてしまうと

関節が外れてしまう危険があるので
あくまで優しく行う事が大事である。

※人間の場合、硬直の始まった口に無理やり入れ歯をねじ込んだだけで
顎が外れるという現象が起きたりします。

そして死後硬直は時間と共に緩んでいく。

猫の硬直が解ける時間(解硬時間)は、
24時間後とは言われているが
これもまた個体差や気温によるので何とも言い難い。
解ける時も徐々に進んでいくので、全体が解けるまで
48時間くらいと考えておくのがいいだろう。

2.体の下にペットシーツを敷く&体を綺麗に拭く

1の「姿勢を整える」とほぼ同時進行だが、
安置する場所に改めてペットシーツを敷く。

私はさらにその上にタオルを敷く派だ。

死後、口、鼻、肛門など
とりあえず穴が開いている部分から
色々出てきてしまう事がある。

今までの経験でウンコはあまりないのだが、
ヨダレは毎度出る。

これは人間も同様で、安置している時や納棺の際、
布団の下に吸水シーツを敷いてくれていたりする。
それと人間の場合エンゼルケアや
納棺式の際に各部位に綿花を詰められる事もある。

動物の場合、穴自体も小さいし
体も小さいのでそこまでは必要ないと
私は考える。

とりあえず、そうゆうものを拭きつつ、
身体全体も綺麗にしてあげる。

が、うちはどうも病院で綺麗に拭いてくれたようで
殆ど汚れていなかった。

病院のスタッフさん、ありがとう~!!

目は開いている事が多い

先に死後硬直の話をしたが、
については、
硬直前でも閉じたり閉じなかったりする。

そもそも、私は目を瞑って死んでいる生き物を
あまり見た事がない。
我が家で最も眠るように死んだ初代ですら
目が薄っすら開いていた。

どうもこれは人と動物の瞼の構造の差らしく
動物は開いたままの方が圧倒的に多いんだそうだ。

‟苦しんで死んだから目が開いている”
‟未練があるから目が開いている”
という事は絶対にないのでご安心を。

ちなみに人でも瞼は結構すぐ開く。
瞼の皮膚が乾燥して縮んでも開くし、
眼球の水分が飛んで凹んでも開く。
(黒目が凹む)
更に言えば口はもっと開く。

私は、目が開いていても気にしない。
うちの猫は目が開いていても可愛いからだ!(๑• ̀д•́ )✧ドヤッ 

しかし、中には「目を閉じたい」と思う人もいるだろうから、
目の閉じ方を検索してみたら、
このページが一番詳しく書いてあった。

【八王子柚子ペット霊園 ~ペット動物の目の閉じ方~】
http://www.pet-kasou.biz/yakudati/tojikata.html

私自身試したことがないので、
これで確実に閉じるかは分からないが
気になる人は試してみて頂きたい。

3.葬儀をする場所を探す&保冷をする

安置した巨猫を見守りつつ、
Google先生を駆使してペットの火葬業者を探す。

うちは前の3匹はお寺で焼いてもらったのだが、
エリンギの時の寺は遠く、
長老と初代の時の寺はどうも受付が事務的で微妙だ。
(重量制なので目の前で量りに乗せられる・・・流石にちょっと嫌だ)

更に私は今回どうしてもやってみたい事があった。

その話は後程として、
検索の結果、
自宅近くにペット火葬業者を見つける事が出来た。

土葬は意外と難しい

うちは一戸建てではないため火葬一択だが、
中には持ち家で自宅の庭に土葬するという人もいるだろう。
あるいは
「誰の土地か分からんけど、動物くらい埋めてもいいよね」
なんて考えている人もいるだろう。

が、意外と土葬は難しい。
大概の人は埋めたらすぐに骨になると思っているようだが、
完全な白骨化するのには結構な時間がかかる。

あと穴も結構深めに掘らねばならない。
(犬猫サイズなら、理想は1mなんだとか)
そして当然ながら公共の場や他人の土地に埋めてはならない。
(法律的にアウト)

小鳥やハムスターサイズならともかく、
小型犬や猫クラスになったら
様々な事を考え、一度火葬してから
改めて土に返すという方が
自分も周りも幸せになれる気がする。

保冷で体を守ろう

今回もそうだが、
我が家では大体翌日に火葬する。

しかし様々な理由で火葬まで日を跨ぐこともあるだろう。
その場合、なるべくなら保冷をしたほうがいい。

夏場は特に腐敗が進みやすいので、
翌日でも軽く冷やしたほうがいいかもしれない。

何処を冷やすかのポイントは、
腹部と頭部。

腐敗は水分が多い所から進んでいく。
2の「体を拭く」というのは、腐敗原因となる
水分を取り除くという意味もある。

保冷の方法だが、一番強力なのはやはりドライアイス。

ただ、直に当てるとコチコチになってしまうのと
冷凍焼け
のようになってしまうので、
タオルで巻いたり、
発泡スチロールのような保冷出来る箱にペットごと入れ、
直接冷やすというより、
ドライアイスから出る冷気で冷やすほうが
ベストだと思う。

あと、最近はこうゆう保管方法もあるようだ。

これは真空パックをすることで腐敗を遅らせるというものらしい。
ただ、これを使った場合も
結局、冷やさないといけないようだ。

あと、ペット葬儀社によっては
ご遺体を預かってくれる場所もある。

今は人でも「ご遺体ホテル」というのがあるので、
どうしても3日以上は保存したいという場合、
ヘタに自分で管理するより良いかとは思う。

※火葬場の順番待ちで利用する方が多いそうな。
都市部では火葬場が足りてないのだよ。

以上の事が飼い主がやるべき事かと思う。

正確には3で葬儀の予約を取りつけたら
ペットも自分も無事にそこまでたどり着き、
見送り、
自分が帰宅するまでが飼主の役割である。

安全に家に帰るまでが葬儀!
そしてあなたが愛するペットのために
最後に出来る事である。

 

私はこれらの事を毎度淡々とこなしている。
だってさ、もうそれしかしてあげられる事ないだろ?

供養とかそうゆうのもあるけれど、
そもそも動物は宗教という概念はないわけで
一番は「思い出してあげる事」だと思う。

確かに飼っていた動物を亡くすのは悲しい。
でもね、悲しい思い出と楽しい思い出を
トータルで見ると絶対楽しい思い出の方が多いと思うんだ。

1つの悲しい事より9の楽しい事に目を向けて
「あ~楽しかったなぁ、お疲れ様ねぇ、また来てね」
って思ってあげるのが、
お互いの為だと思うんだよ。

それに、巨猫は死んでからもやっぱり面白い奴だった。
その話はまた次回。

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