CB400SSよ、いつかまた道の何処かで

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無事に新しい相棒を手に入れたが、
それと入れ替わりで2番目の相棒、
Honda CB400SSと別れる事となった。

確かにバイクはタダのモノで道具だが、
バイク乗りにとってのバイクは、
血の代わりにオイルとガソリンの通った
‟鋼鉄の馬”だ。

出会いと別れは大体同時発生する

人によっては、バイクを買い替えるではなく、
‟買い足す”というスタイルで2台3台と所有している人もいる。

が、うちは置き場がないので無理だ。

まぁ仮に置き場があっても、バイクは税金や保険料、
そして400は車検などもあるので、2台3台持ちはかなり金が掛かる。

道を歩いていると、そうゆう車検切れっぽい不動車を見かけるが、
あれは見ていて何か哀れだ。

いや、まぁ、本当は車もバイクも走りたくないのかもしれないが、
とりあえず、うちのCB400SSは3日乗らないとへそを曲げてしまうので、
そんな事もないと思う(笑)

そうすると・・・結果、下取りに出すしか選択肢がない。

だから今回は私が思うCB400SSというバイクをスペックというより
感覚的な感じで大いに語ろうと思う。

CB400SSというマイナーかつ美しいバイク

自分で所有しておいてこんな事をいうのは何だが・・・
CB400SSはマイナーなバイクだ。

人に乗ってるバイクを聞かれて
「CB400・・・・」まで言うと、
「スーフォア?スーフォアかぁ!!」

コンビニなどに止めていると
「あ!SRだ!!」

まぁ・・・あんまり人気ないっちゃないバイクなのだ。
そして確かにSRに似ている。
何しろHondaがYamahaSRの対抗馬として出したバイクらしいからな。

つーか、うちの母ちゃんから見たら、
W800もCB750もSSも全部同じに見えるらしいので・・・・
まぁそんなものよ。

うちのバイクを見て
「懐かしいな!」「珍しいな!」
というのは、よほどバイクに詳しい人、
もしくは40代より上の人に限る。
(んで絶対メグロの話題を振られる)

それでもSRではなくSSを選んだのは
「一目惚れしたから」
としか言いようがないんだが、

SSのほうが僅かに車体がスリムで優美だ。
SRはもう少し野性味のあるフォルムなんだ。

何度か止まっているSRの横に並ぶ機会があったが、
実際並べると印象が違うのがよく分かる。

SRはあれはあれでいいものだけれど、
私はSSのスマートで優美な姿が好みだ。

更に新しい相棒のW800と比べると、
W800は美女に例えたらモンロー系のセクシー美女。
SSはスリムなヘップバーン系の美女。

比較として最後に撮った写真を貼ってみたが、違いが分かるかな?

奥のW800は‟ボン・キュ・ボ~ン”のオネエチャンが、
ハイウェストのロングドレスを着ているようで、
手前のSSは、少し小柄でスト~ンとスリムな女性が
ミニスカを履いているようだ。

え?例えが変?
いや、でも私にはそう見えるのだから仕方ない。

ちなみにSRはガテン系細マッチョの兄ちゃんだ。
何故かあれは女性っぽくは見えない(笑)

実はキック始動しかない02年式

私自身もそんなにバイクに詳しいわけじゃないが、
どうしてそんなマイナー車種に乗る事になったか?
というと、

中免を取って最初に乗るバイクを選定する際、
「キック始動がないと嫌だ」
と思って調べて出て来たのがSRとSSだ。

ずっと郵便カブに乗っていたせいかキック始動が好きだ。
いやエンジンが掛かれば同じなんだけど、
どうもセルは味気ない。
駄目とは言わんが、どうも味気ないのだよ。

CB400SSは新しい年式の車両はセル併用だが、
元々はキックオンリーで発売された車両だ。

私の乗っていたものは、発売初期の02年モデル。
時々、もっと新しい年式のSSは見かけても、
この年式はネット上以外でまず見かけない。

まぁ確かに、キック始動は手間といえば手間だが、
私はこのキックレバーを踏み下ろして戻す時の
カチカチカチ・・・という音が凄く気に入っている。


見た目大変そうだが、SSには‟オートデコンプ”がついているので、
踏み込み方にちょっとコツがあるものの、そんなに力はいらない。

が、イメージ的に‟キック始動=大変”というのがあるらしい。

何処かに停めていて出発する時にエンジンを掛けると、
ちょっと羨望の眼差しが集まる(笑)

そういえば買った当初、郵便局に凄くいい部長がいたんだが、
このバイクを買ったと報告したら
「そんなにキック始動が好きなのか」
と言われ‟キックの雌豹”という二つ名を頂いた(笑)

それと、この動画でも履いている例の厚底ライディングブーツは、
乗り出し1年目で購入したものだが、
いつもキックレバーを踏んでいた右足の底の部分が見事に抉れてしまった。

本当に、私は一体どれだけコイツのエンジンを掛けていたんだろうと、
その靴底を見て改めて思う。

スーパーから遠出までマルチにこなす

SSは400の割に小さめで、軽いバイクだ。
本当によく「ニーハンか?」と聞かれていたくらい小さい。
うっかりしたら、ニーハンのバイクより小さい。
お蔭で街乗りは便利だ。

バイクというのは意外と止める所が少ない。
駐輪場だと狭すぎ、かと言って駐車場に停めると嫌な顔をされる。
しょうがないのでデッドスペースなどに停める事になるが、
停めやすい。とにかく停めやすい。

車幅もないし、取り回しが楽なので、
ちょっとした小路にも入れる。
この気楽な乗り心地は良い意味で「400ccのカブ」

前にうちのアパートに、
元バイクレーサーの知人が住んでいたんだが、
彼も街乗りやちょっとした遠出用にSSを所有していた事があるそうだ。
彼曰く「街乗りでこれに勝るバイクなし」らしい。

とはいえ、高速などで全くパワー不足かといえばそうでもない。
見た目に似合わず結構走る。

まぁ私が他のバイクで高速を走った事がないので何とも言えないが、
80kmは余裕で出るし、何だかんだで私も80~100km巡航で移動していた。

SSは‟バランサー”という振動を抑えるものが
エンジンに組み込まれているそうで、
単気筒でも100まではそんなに振動は気にならない。

110を超えると流石に振動が出てくるが、
まぁそこまで出すのは追い越しの時の一瞬なので、
あまり振動に悩まされた事はない。

それでも一番乗っていて心地よいのは60~80kmだな。
田舎道を40~50kmでトコトコ走るのも面白い。

タンク容量12Lではあるが、とにかく燃費がいい。
信号の多い道だったり、あまり長距離を走らせない事が続くと
ガクンと落ちるが、それでもL=20km。
高速に乗せればL=30km以上。(マックス32だったか?)

リザーブがあるし、リザーブに入りそうになると
僅かな手ごたえで分かるので、
慣れると走りながらコックをリザーブに回して走り続けられる。

まぁ高速に乗せたり、
土地勘のない所だと早めに給油はするけれど、
大体「え?これしか減ってないのか」
と思う事が多い。

ツバメのように軽く

割と何処をどのように走っていても面白いバイクだったが、
一番面白いのはその軽さを利用して峠を走る事だろう。

まぁ速くはないし、そもそも私が見通しの悪い所では
絶対に飛ばさない主義なので、攻めるような走り方ではないが、
細い車体を苦も無くヒラヒラとさせて走れるのは楽しい。

よくバイクに乗る事を「風になる」なんて言うけれど、
私はコイツに乗って走ると鳥になった気分だった。

鳥といっても猛禽類のような勢いではなく、
薄くて軽い車体のコイツが軽やかに身をひるがえす姿は
どことなくツバメに似ている。

まだWでそこまでの峠を走っていないのでなんとも言えないが、
Wではあまりそうゆう感じがない。
まぁ鳥は鳥でも、多分違う鳥になるんだと思う。

足りない所が面白い

割とマルチにこなせるSSだが、その分突出したものはない。

特別速くもなく、
パワーがあるわけでもなく、
積載量は0。

うちは確かに最初からスパトラマフラーがついていたけど、
特にそれが主張するでもなく、
取り柄は軽くて扱いやすい所。

まぁマルチというのはそうゆう事だ。

でも何でもそうゆう部分はあるけれど、
完璧じゃないから面白く、
そうゆう楽しみ方をする分においてSSは完璧だった。

バランサーがあるとはいえ、当然全く振動がないわけではない。
でもそれが味だし、
それがあるから「あ~バイクに乗ってるわ」って気分になる。
それすら嫌なら「車に乗れば?」ってしか言えないだろ?

荷物積めなかったら自分が背負えばいいし、バッグつければいい。
高速で風圧に疲れたら、遅い車(主にトラック)の後ろについて、
ゆっくり走ればいい。

煽ってくる車やバイクがいたら道を譲ったほうが
物理的にも精神的にも安心。
そこまでして走っても、どうせ到着時間に大きな差はない。

多分、これはどんなバイクに乗っても同じだと思うんだが、
結局バイクって「我慢の乗り物」なんだよ。

乗らない人にとっては「自由で便利な乗り物」かもしれんが、
実際乗ると交通法規はバイクにも適用されるからルールは順守しなければならん。
そして違反にならなくてもモラルはある。

事故らずに安全に乗りたかったら、ルールとモラルは守らねばならん。
生身で乗っているから、ある意味車以上に守らねばならん。

私はSSがとても好きだ。
好きだから細かい整備など出来ない部分は仕方ないとして、
出来る部分はきちんとやって私が出来る範囲で大事に乗っていたと思う。

私が出来る事は安全に乗る事だ。

事故をしたら自分の身も危ないが、
うっかりしたら大事なバイクが廃車になる。

私にとって、これは本当に大事な相棒だった。
そう思うから危険な運転はしないし、
だから無事故でいられた。

んで、またそうゆう運転が苦痛じゃないバイクだった。

お蔭でゴールド免許のまま5年乗り、
ゴールドのまま大型に移行できた。

いつか道の何処かで

今回乗り換えたのは、ちょうどこの夏に車検が迫っていたからだ。

定期的に整備に出しても経年劣化は避けられず、
車検のためにフルメンテをすると、
大型免許が取れてしまうくらいの金が掛かる。
(主にリアサスとか)

それに、やっぱり一度は大型も乗ってみたかったからね。

でも大きいのに飽きたら、
またこうゆうのに乗ってみたいという気はある。

少し不便で、人がご機嫌を取ってやらないといかん、
そうゆう猫みたいなバイクな。

SSに乗り始めて、かなり気に入ってきた頃に
「もしこれを降りる事があれば、その時は大型に変える時」
と決めたが、実際そうなった。

そしてそれが叶ったのは、
5年に渡ってSSが私を安全に乗せてくれたからだ。

せっかくバロンのロードサービスがあるのに、
何故かコイツが走行不能になるのは、
自宅前か自宅周辺に限られた。
絶対に出先でトラブり途方に暮れる事はなかった。

‟Hondaは壊れん”というのは嘘だが、
いつもとても空気を読んで壊れてくれた(笑)

 

下取りに出した私のSSが、そのまま整備して売りに出されるのか、
部品になるのかは分からない。

でもネジの一つでも残って、
また誰かを走らせるのなら、
次のオーナーも是非安全に走らせて欲しいと思うし、
そうしてくれると思う。

私の手元からは離れたが、
またいつか何処かですれ違える時まで
お互い元気でいようぜ!!

CB400SS!!

 

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