電話の向こうに‟ナニ”がいる

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世の中色々と進歩しているが、
今も昔もあまり用途が変わらないものがある。

それが「電話」

固定電話が携帯になり、
ガラケーから小型PCのようなスマホになっても
そこから「電話する」という機能が
消えることはない。

普段当たり前に使っているが、
改めて考えると不思議な存在、電話。

今日はそんな電話の怪である。

電話の向こうに‟ナニ”がいる

電話というのは、
五感で言えば「聴覚」しか
使わないものである。

相手の今の状態を察する手掛かりは
声と言葉しかない。

だから相手の事をより想像し
足らない情報を埋めようとする。

その感覚は、目に見えぬ怪異を捉える時に
張り巡らす感覚に少し似ている。

固定電話の怪

今は無線の携帯電話が一般的で、
むしろ有線の、俗に‟家電”が減ってきているが、
ほんの20年前までは
この‟家電”が主流だった。

その頃は、長距離電話、
あるいは近距離でも長電話をする時、
大体、深夜割を使って話をするのが
割と一般的だったと思う。

私のおひとり様至上主義は昔からだが、
それでも何故か友人はそこそこいた。
勿論、長電話の相手もその中に数人はいた。

しかし、ある友人と電話をする時だけは、
長電話をする事が出来なかった。

それは・・・・
彼女の家に電話をすると
5分も経たずに寒気がしてくるから。

寒気といっても、実際に寒いわけではない。
寒くもないのに背筋だけがゾクソクする。

更に冷えてもいない手足が震えてくる。

やがて震えは手足から全身に広がり、
最終的に歯の根も合わんくらい震えていた。

これがほぼ毎回。

寒気だけならまだ分かるが、
分からないのは震えだ。

私は元々寒くても滅多に震える事がない。
震える時は、それこそ“そのままでいたら凍死”レベルとか、
“高熱が出ている”場合。

そして、“ナニか、マズイモノが傍にいる時”

 

私は自室に電話の子機を持ち込んで
電話をする習慣があったので、
始めは自分の部屋にナニカいるのかと思った。
まぁ・・・出る実家だし。

だが、自室でそのような状態に陥るのは
件の友人と電話している時だけである。

「おっかしいなぁ~?」って思いながらも
「体調悪いんかなぁ?」ってスルーしていた。

まぁ・・・その辺はまだ若かったからなぁ。
深く考えなかったよなぁ。

 

しばらくして、そいつの家に初めて遊びに行った。

家は別段変わった所はなかったが、
電気が煌々と灯っていても薄暗い家だった。

で、その夜はそのまま泊まったんだが、
別段おかしなことはなかった。

しかし、翌朝友人がニヤニヤしながら

友「なんか変な事なかったか?」

と、聞いてくる。

特になかったと伝えると、
私が泊まった部屋は
かなりの高確率で女の幽霊が出る部屋だった(笑)

そして、そのすぐそばに電話があった。

 

そんな事がこの友人以外にも数回あった。

家人にそれとなく確認すると、
姿は見ないまでもポルターガイストがあったり、
家族公認で変なモノが住み着いていたり、
ほぼパーフェクトで・・・そうゆう家だった。

余談だが、この話に出てきた友人宅では
私の宿泊後、あれほど頻繁に姿を現していた幽霊が
ぱったりと消えてしまったそうだ。

言われてみたら、確かにその後から
彼女と電話をしていても寒気や震えがなくなり、
長電話をするようになっていた。

友人には「お前、あの日なにやった?」
とシツコク聞かれたが、
理由なんて私は知らない。

携帯電話でも‟怪”します

やがて時代は進み、携帯電話が普及し始めた。

この携帯が普及し始めた時、
私はなんの根拠もなく
“有線じゃないから大丈夫”
なんて変な事を考えていた。

勿論、全然大丈夫じゃなかったけれど。

 

ある日携帯電話に友人から電話が入った。
友人も出先からなので携帯である。

で、話はするんだが・・・・
電話の向こうが物凄くザワザワしている。

何を言っているかは知らないが、
とにかく複数人の声がしてうるさくて堪らない。

私「凄くうるさくて声が聞こえないんだけど?」

友人「え?周り?・・・・誰もいないよ

私「・・・・・・・・・・今どこ?」

友人「・・・・・・・・(参り中)」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

チーンΩ\ζ°)チーン

開口一番が怒声

あと、若いうちに何度かやっちまったのは、
開口一番の怒声
である。

私としては、電話が鳴ったので
普通に手に取り、相手を確認し、
応答ボタンを押して「もしもし~」と
出たはず・・・なのだが・・・・

何故か口から出る第一声が

「お前、今、何処におるんじゃぁぁぁ~!!」

なのである。

当然、向こうはビックリだが、
私もビックリだ。

で、そんな時、相手は大体
心霊スポット、もしくは
心スポ相当の場所にいたりする(笑)

勿論、電話を取った時点で私はそんな事は知らない。
というか最初に書いた通り、
私は普通に「もしもし~」と出るつもりだったので、
なんでそんな怒声が出るのかサッパリ分からん。

しかも、この怒声がありえんほど怖いらしい。

うっかりコレをやってしまった人に
「幽霊よりお前の怒声が怖ぇ・・・なんて奴だ」
と散々言われた。

いや、私のほうこそ、
心スポ凸の実況中継電話してくるとか、
なんて奴だ・・・なんだけれど。

何故か‟心スポ凸”の所は省かれて
私の怒声の部分だけクローズアップされ
「柴猫は突然キレる」
という話がしばらく独り歩きしていた・・・・。

気にしたら負けです

こうゆう事は、大体30過ぎくらいまでよくあった。

特に若い頃にコールセンターの仕事なんかをやっていて
喋っていると寒気が止まらなくなる客とか、
どうにも変な声が混じる客とか
そうゆうのには幾つか当たった。

ただ、これらについては、まさか客に
「お客さんの家って出ます?」
なんて聞けやしないので真偽は確認できない。

つーか、幽霊よりもクレーマーが怖ぇわ(;・∀・)

30過ぎてからは、あまりそうゆう事がなくなった。

年齢的なモノよりも、時代的にネット普及が進んで
電話よりもメールなどのネットを介する通信が主力となり、
電話自体の使用が減ったからなくなったのだと思う。

もっとも、今は代わりにWebページを開いた途端、
眉間に輪ゴム鉄砲をぶち込まれたような衝撃が走る!!
という怪現象が起きている。

スクロールしていくと、
大体「それ駄目でしょ?」っていう
写真とかがベロ~ンと掲載されてて
ゲンナリしたりする・・・・。

とりあえず、怖い話にあるような
「おばけから電話かかってくる」
「あの世からメールが届く」
っていうのはないな。

もう、こんな事ばっかりなんで、
大概の事は気にしなくなった。

うん、
気にしたら負け
だと思っている・・・・。

つーか、ホンマに
生きている人間のほうが俺ぁ怖いぜ・・・・。

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