タヌキまみれの伊賀コリドールロードを行く ~奈良、三重、滋賀ツーリング~

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今月も飽きもせずに吉野ってわけで、
秋本番の吉野ツーリング後半戦。

後半戦は伊賀上野から滋賀・草津まで移動する。
と、その前に・・・・今回はアレを撮影するぞ!!

中千本の街並み

吉野山の中千本は、上中下の中で一番店が密集していると思う。

ここも伊勢の「おかげ横丁」などと同様に古い町並みだが、
おかげ横丁よりももっと落ち着いた感じで吉野の好きな部分の一つである。

これは吉野駐在所。
最近は「交番」になってしまったが、私は「駐在所」という響きが好きで、
ここの前を通るのが結構好きだ。
(んで、なんとなく手配書見ちゃう)

こんな感じで何処の店舗も大体渋い色合いに統一されていて、
更に大体「南無蔵王権現」という提灯を下げている。

この提灯を見ると「あぁ吉野に来たなぁ」と思うのだ。

飲食店系で一番多いのは‟柿の葉寿司”‟葛(くず)”を取り扱う店。

希少な吉野葛を楽しむ

柿の葉寿司はさておき、‟葛”とは冬場‟葛湯(くずゆ)”などで楽しむ‟葛粉”の事だ。
葛というのはマメ科のツル性植物で、その根(葛根)からはデンプンが取れる。

中でも葛根が全体量の50%以上含まれるものを
「吉野葛」
更にもっと上質で希少なものは「吉野本葛」と言うんだそうだ。

‟トロミがつく”と言う点では片栗粉に非常に良く似ているが、
片栗粉との違いは薬効がある所。

今でも風邪をひくと「葛根湯」という薬を愛用する人が多いが、
葛根湯の主成分は名前の通り葛の根だ。

葛は体を温めたり整腸作用があるので、それを利用したのが
葛根湯っていうわけ。
(泳ぎの医者という古典落語には、何でもかんでも葛根湯を出す医者の話があるよ)

中千本には、この葛を使った‟くずきり”が楽しめる店や、
お土産として葛が買える店が立ち並ぶ。

修験者の知恵から生まれた陀羅尼丸

そして、こちらも吉野名物「陀羅尼助丸(ダラニスケガン)」の店。
陀羅尼助丸とは、簡単にいえば胃腸薬だ。

古くから吉野に伝わる陀羅尼助丸の老舗「藤井利三郎薬房」がここなのだが、
店頭には何故かデカいカエルが座っている。
そしてカエルがいるから薬の成分がカエルというわけではない。

陀羅尼助丸の成分はキハダの皮(生薬名はオウバク)であり、
これを発見したのは役行者なんだそうだ。
そしてこの不思議な名前の「陀羅尼」とは「陀羅尼助行」からきているんだと。
(陀羅尼行をする際に修験者が眠気覚ましでキハダの皮を噛むそうな。
って事は、目が覚めるほど凄い味なんだろうか?)

吉野山名物!歌う柴犬

さて、正午を待って、とある土産物屋兼食堂の店先へ向かった。
実は、ここにちょっとした吉野名物が寝ているのだ。

こいつな。
この犬の名前は「チロ」という。
私の愛読書「星になったチロ」の主人公チロと同じ名前だ。

写真の通り、ほぼ一日中店の横で寝ていて、たまにやってくる
犬に吠えたりはするんだが、それ以外は非常に大人しくしている。

が、正午になると・・・・目覚める。

吉野山は正午に鐘の音と音楽が鳴り響く。
えぇもうそりゃ「音量大丈夫か?」って勢いで鳴り響く。

それが掛かると、むくっと起きて曲に合わせて吠え始めるのだ。

その姿が可愛くて可愛くて・・・・今回その全容をどうしても動画で取りたく、
正午に合わせて店の前に戻ってきたというわけ。

どうもこのように歌う犬はもう一匹いるようなのだが、
固定でいるのはチロだけのようで、
過去テレビ出演を果たしたこともあるそうな。
(飼い主さんに聞きました)

では、その歌う姿をご覧あれ。

この鐘の音とともに、耳を動かしアップを始める所が可愛らしい。

様子から見てそこそこの年のようなので、吉野に行った際には
ちょっかいをかけたりせず、暖かく見守ってあげて欲しい。

「葛うどん」という謎のメニュー

看板犬チロのいる店は中が飲食店なのだが、外のメニューにも
中のメニューにも若かりし頃のチロの写真が貼ってあって、
ちょっとSNSの「いつの写真をプロフにしているんですか?」に似ている(笑)

で、今日はここで昼を取る事にした。(動画撮影料的に)

先に「吉野葛」の話をしたが、
その葛を利用した「葛うどん」というのも吉野名物。

私はツーリング、特に参拝が絡むツーリングに出ると
飲まず食わずで走り回ってしまう癖があって、
何度も吉野に来ているのに葛うどんは食べた事がない。
で、せっかく昼を吉野で食うので今回食べてみる事にした。

そして注文する段階になり、私は初めて「葛うどん」に関して
大きな誤解をしていた事に気付いた。

いや、私はてっきり汁があんかけのようになっている
(汁のほうに葛が入っている)のが葛うどんだと思っていたんだ。
が、葛が入っているのはうどんのほうだった(笑)

葛が練り込まれたうどんは茹でるのに少し時間が掛かるという事で、
10分ほどまって出て来たのが「吉野葛うどん」(850円)

世の中には様々なモノを練り込んだ「〇〇麺」があるが、
葛をうどんに練り込むと一体どうゆう事になるんだろう?

形状は通常のうどんに比べると平たく、しかし‟きしめん”ほど厚く幅広ではない。
そして‟稲庭うどん”ほど薄くもない。

よく麺の食感表現で「ツルツルシコシコ」というのがあるが、
これは「ツルツル、バインバイン」のような気がする。

コシがあるよりもっとハッキリとした弾力があって、
噛み切れないわけじゃないけれど、一度歯先でバイ~ンと弾むようだ。
そしてツルツル加減も何かこう一枚コーティングがあるようなツルツル加減。
うどんでこんなのど越しのものは思いつかないが、
麺系で似ているものがあれば‟マロニーちゃん”だな。
マロニーのあのツルツル加減に似ている。
(マロニーってデンプンで出来てるから)

マロニーは鍋に入れるから美味いわけで、
葛うどんも鍋に入れると美味いかもな。

この日は荷物が満載で無理だったが、次は土産で持ち帰ろう。
(もちろんチロの店で買う)

伊賀上野から滋賀・草津へ

飯を食い、13時前には吉野を出発。
これから朝の工程を戻って伊賀上野へ。

小一時間ほどで伊賀上野・白樫に到着し、
先日の岡八幡宮で用事を済ませ、
再度出発したのが15時過ぎ。

いやぁ、宮司さんに「これから滋賀まで行く」と言ったら
大笑いされたがね。
というか、どうも私はあそこでは名前ではなく
「名古屋のバイクの人」で記憶されているらしい。

確かに足繁く来る人間の中でバイクでやってくる奴なんざ
他にいないからな・・・(;・∀・)

伊賀コリドールロードを走る

さて、伊賀から滋賀までは幾つかルートがあるが、今回は
「伊賀コリドールロード」「近江グリーンロード」を使う。

伊賀コリドールロードとは全長41.8kmに及ぶ、広域農道だ。
コリドールとは調べるとフランスのボードゲームの事らしいのだが、
何故そんな名前がついているのかは謎である。

信号も少なく山を抜けていくので程々にカーブや勾配もあり、
ヘレヘレと走るには退屈しなさそうな道だ。
(隣の422号とかも地図で見ると良い感じの道だけどね)

で、途中トイレに行きたくてコンビニに寄ったんだが、
ついでにタバコを吸っていると一台大型バイクが入ってきて、
持ち主もタバコを吸い始めたんだ。

別に話をするでもなく、こっちが先に出発してしばらくすると
そいつが追い付いてきたわけだ。
で、追い越された。
別にそれはいい。
それはいいのだが、そのままぶっ飛ばして先へ行くわけでもなく、
ずっと微妙な速度で前を走っているんだ。
しかも、よく族がやるみたいに蛇行しながら。

それも別にいいんだ。
が!お兄さん、
ウィンカー付きっぱなしやで!!(爆)

ごめん、多分カッコつけてやっているんだろうけど、
ウィンカーつきっぱだから!!

まぁウィンカーは途中で気付いて消したんだけれど、
時々変な所で空ぶかししてるんだよ。
でも前にバスがいるし道が狭いから抜けないんだよ。
細い道をトロトロ走りながら、時々空ぶかし・・・

もうBBA、後ろから見てて笑い止まらへんのやけど!!

ってか、あまり後ろにつくと仲間か?と思われそうで、
めっちゃ車間空けたかったわ。
1kmくらい車間空けたかったわ!!

土日のような休日にツーリングに出ると、たまにこうゆう人を見かける。
申し訳ないが、客観的に見るとカッコ悪いのでやめたほうがいいよ。
バイクは普通に乗るのが一番カッコいいよ、多分。

タヌキだらけの信楽!近江グリーンロード

今回のルートでは途中から「近江グリーンロード」に入るのだが、
その交差周辺は「信楽焼(しがらきやき)」で有名な信楽である。
そして信楽焼といえば、タヌキである。

まぁお馴染みのコレな。
信楽焼の店には大体このタヌキがイモ洗い状態でいるのが定番なんだが・・・・
信楽は道もそうだった。

ずっと走っていたので撮影は出来なかったが、もう至る所にタヌキの置物がある。
「そんな所に置いて何の意味がある?」
と聞きたい所にまでタヌキが置かれているのだ。

これは後日人から聞いた話だが、信楽駅前には
巨大な信楽狸の腹部に電話の付いた「タヌキ電話」があるそうだ。


(今回行ってないので画像はお借りしてますよ)

これは・・・凄い。
下ネタという概念がないと生きていけない私としては、
電話ボックスよりデカい「狸の睾丸八畳敷き」が気になって仕方がないが(爆)
ちなみに春夏秋冬に合わせてコスプレをしているそうなので、
それを見に行くのも面白そうだ。

それにしてもこうゆう大きいものはどうやって焼いているのだろう。
製造過程が気になるな。
あ、うちにはタヌキはないけれど信楽焼の茶碗がある。
もちろん、手触りといい見た目といい良いもので、長年愛用させてもらっている。

「近江グリーンロード」自体は、コリドールロードに比べると大人しく、
初心者も走りやすい道だと思う。

ここでは途中で前に関西ナンバーでタンデムするバイクが一台走っていたのだが、
その前にダンプがいて、2台でトロトロとダンプの後ろをついていく。

いや、抜けば抜けたんだろうが、ダンプの前に結構な人数のマスツー軍団がいて、
真後ろにつけるとなんか気まずいので抜かない方向で(笑)

道はやがて琵琶湖の南を流れる瀬田川沿いへと繋がり、川沿いに北上。
この間は使わなかった「近江大橋」の横を通り過ぎ草津市へ入る。

お見舞い?お見舞いですよね?ツー仲間集合

何しに滋賀へ来たのかと言うと、バイク仲間のお見舞いである。
先月のビワイチの後、リーダーのYさんが事故に合われて入院中なので
お見舞いに来たのだ。

他のメンバーもこの日の夕方来るって言っていたから、
駐輪場に見慣れたバイクがあるのは想定内だったんだが、
どうよこれ?

何処の道の駅ですか?ここは!!(笑)

想像していても実際見るとなんか凄い。
病院にこれだけ他県ナンバーのバイクが並ぶってそうない気がする。
(しかも全部ニーハン以上)

あ、真ん中に原付があるのは・・・全然関係ない人の原付だけど、
この原付の人、帰る時ビックリするだろうなぁ・・・

ていうか、並んでいるバイク見ると誰がいるのか分かるのがまたww

で、ここから3時間強くらい病室で談笑。
見舞いというより、もはや「バイクミーティング」みたいになってて、
メッチャ面白かった。

まぁバイクはどうしても剥き身で乗っているから、
0:10でも車と当たると絶対こっちが怪我したり、
下手したら死んだりする。
それが絶対嫌な奴はバイク乗っては駄目だ。

でも、私はそれを承知で乗っている。
よくね「危ないって思ってないでしょ!死ぬんだよ!!」
って説教されるんだけれどね、
多分、それは乗っている人間が一番知ってるよ。
実際、事故に合わなくてもスレスレってのはいくらでもあるから。

それでも乗るのはやめたくない。
私はバイクも好きだし、バイクが好きな自分が好きだから。

人なんて死ぬときは何してても死ぬんだよ。
バイク乗らなくても死ぬときはちゃんと死ぬんだよ。
でも死なない時は200kmでコケても死なないんだよ。
だったら私は死ぬまでバイクに乗っていたい。

そしてたまにこうゆう仲間と出会って、
全然高尚じゃない馬鹿話で盛り上がったり、
走ったりしたいのだ。
(病室内でいかに焼肉をやるかで盛り上がるメンバー笑)

今回のツーリングまとめ

そうして散々盛り上がり、草津を出たのが20時半。
そこからはもう高速に乗り、途中養老SAで一服し
自宅まで一直線である。
で、帰宅したのは23時ちょい前。


養老SAで一服。BOSSの新作だそうで、美味いです。

 

今回の総走行距離数は438.9km。
途中の給油から計算すると燃費は30km/L

大体朝5時半に出発し、帰宅が22時半とすると17時間で、
そのうち7~8時間走っていた事になる。
・・・・ようやるわ、BBAなのに(笑)

前のバイクCB400SSもいいバイクだったが、
長距離、長丁場はW800が断然楽な気がする。

重たくなってるから、前より疲れるかと思っていたんだが、
楽だわ。前以上に楽だわ。
まぁダンナから常々「車もバイクも大きい方が長距離は楽」とは
言われていたんだが確かにそうだなぁ。

ダボハチは高速に乗るようなバイクじゃないって話もあるけど、
別に普通に乗る分には困らんし、
重心が低いから風があっても安定してて高速楽だけどな。

そういえば今回吉野でまた面白い催物の告知を見てしまった。
その名も「鬼フェス」

まぁこれも金峯山寺のからみで、節分には全国で追われた鬼が吉野に集まる
って話に絡めたイベントなのだろう。
(吉野では「福は内、鬼も内」と言って鬼を迎え入れ、仏道に入れるのだそう。
これもまた役行者が鬼に仏法を説いて弟子にした故事に基づくそうな)

次回は上手くすれば鬼フェスレポートが出来るかもしれない(`・ω・´)ノ

鬼フェスについて詳しくは以下のからご覧ください。
吉野観光協会HP:http://www.yoshinoyama-sakura.jp/onifes2019/

そういえば前回載せたこれ。

これが何処かと言うと「脳天大神」さんの龍なんだが、
今回寄るつもりが時間がなくて寄れなかった。

ちなみに脳天さんは首から上の事についてご利益があるそうで、
病気だけではなく受験の合格祈願で訪れる人も多いんだとか。

本当、これも次回再参拝だな。

 

吉野は本当何度行っても飽きないね。
夏になったら吉野から足を延ばして天河まで走ってみるとか色々計画も
あるんだけれどね。

さて、次は何処へ行こうか?

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