吉野寺宝めぐり ~小鳥の鳴く善福寺~

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桜シーズンの前に「寺宝めぐり」で
また吉野を訪れた。

その吉野めぐりのレポートをお送りしている。

さて「竹林院」で素晴らしい庭園を見て、
肝心の寺宝を見るのを忘れて
出た後に訪れたのは
「櫻本坊」と「善福寺」だ。

え、ご朱印帳がない?

今回吉野で行われている「寺宝めぐり」では
専用のご朱印帳も販売されている。

閼伽井不動の参拝を終えて、

最初に訪れた「竹林院」で
これをもらってご朱印を頂く予定だったのだが・・・
なんと、竹林院では既にこれが在庫切れ!!

で、
「お隣(櫻本坊)だったら、まだあるはず」
と言われ・・・櫻本坊を訪れる。

櫻本坊は秋に参拝したばかりだったので、
詳細はそちらをご覧頂きたい。

「山伏文化の殿堂 櫻本坊」

ただ、今回は宝聚堂(宝物殿)は公開されていなかったので、
前回見て色々考えてしまった‟頭だけの権現さん”は
拝めず・・・・。
ちょっと寂しい。

まぁ代わりに小桜坊さん(秋葉権現)をたっぷりと拝んできたんだけど・・・

朝4時に起きて、
指が取れるほどの寒さの中を走り、
舗装されているとはいえ山を登り
すでに時刻は正午を過ぎていたので、

天狗像の前で、
半分くらい口ポカ~開けて放心状態。
(流石に疲れた)

まぁそうやってぽ~っとしてられるくらい
何か居心地のいい場所だったりする。
本当、人っ子一人こないし(笑)

で、参拝を終え、
「そういえば櫻本坊さんはご朱印が一杯あったな?」
なんて思いながら、寺務所へ行くと・・・・

「あ、ご朱印帳・・・うちももうないんです(;・∀・)」

なにぃぃぃ~!!Σ(・ω・ノ)ノ!

金峯山寺さんなら、まだあるかも」

えぇぇぇぇぇ~、金峯山寺まで戻るの?

金峯山寺は、もちろんどしょっぱなに立ち寄っている。
ただ、上から順に巡ろうと思っていたので、
その時はご朱印などはもらっていない。

え~と、あそこまで戻って、
更にこっちまで戻って・・・・

無理ゲーだろう、それは(;・∀・)

小鳥さえずる善福寺

とりあえず、トボトボと寺を出る。
う~ん、どうするかなぁ?
とりあえず、私としては寺宝の仏像さえ見れればいいから、
今回ご朱印はやめておこうかなぁ?

ご朱印はスタンプラリーではないとはいえ、
行った先で自撮りもしない、
写真もほぼ撮らない、
飲み食いも最低限しかしない私にとって
やはり「旅の思い出」の一つで、
見返すと
「あぁこれの時はこうで」
と色々思い出して楽しい。

そしてご朱印を頂く際に、
ちょっとした小話を聞ける時もあるので
出来れば欲しいなぁ。

そうやって道を下ってくると

【善福寺→】

という看板が見えた。

あぁ、そういえば・・・ちょっと脇道に入るが、
ここも今回の寺宝めぐりの寺だった。

まぁ行くだけ行って、拝めるものは拝もう。

門構えとしては、他の寺院に比べて小さいものの
門前の地蔵さんも可愛いらしい
しだれ梅の綺麗に咲いた寺だ。

山門をくぐると
「ぴんぽ~ん」
・・・・・・インターフォンΣ(゚Д゚)

意外とハイテクな寺だ。

本堂の前へ行くと、横の寺務所から住職さんが現れ
「中へどうぞ~」
と堂内へ通してくださった。
(多分、寺宝めぐり中だからかな?)

ここのご本尊は薬師如来で、
寺宝は役行者像なのだが、
当然他の仏像もあるわけで

「あ、ここにも蔵王権現が」

と思ったのだが、こちらのは井光大権現というそうだ。

凄く・・・・蔵王権現に似ているんだけれど、
井光大権現らしい。

そもそも、この寺がどうゆう寺かと言うと
話が神武天皇まですっ飛ぶ。

神武天皇が東征した時、八咫烏が道案内をした
・・・という話は結構有名だと思うんだが、

その際、天皇を迎え入れたのが吉野の首長で、
井光大神(いびかりおおかみ)の子孫という事らしい。

※井光大神が八咫烏と共に道案内したという話もある。

その井光大神の住居があったという地に、
ある寺がここなのだ。

そして、中には仏画の十二神将などもあるんだが・・・・
あれ?お?え?

なんでこんなところにこんなものが?

八臂弁財天

壁に大きく掛けられた一枚の仏画を見て
思わず止まってしまう。

何故なら、そこには弁財天さんの絵があったんだが、
なんと八臂(八本腕)だ。

弁財天自体を祀っている所は珍しくない。
弁財天の絵や像も珍しくはない。

が、八臂の弁財天は珍しい。

有名な所だと江の島の弁天さんも八臂のはずだが、
この界隈(中部地区)では聞いた事がない。

で、私が唯一知っている八臂弁財天は、
伊賀上野の岡八幡宮の鈴成弁財天だ。

本当、一般的に弁天さんと言ったら
琵琶を手にしたあの姿なんだろうが、
私は結構この八臂の弁天さんが好きなんだ。

もし真剣に弁天さんを描くのなら、
二臂より八臂の弁財天を描きたいくらい
好きなのだ。

 

この弁天さんのせいで、中の権現さんが
井光大権現なのか、蔵王権現なのかという疑問が
すっかり飛んでしまって、
堂から出て口を開いたら

「八臂の弁財天さんって珍しいですよね。
私はここ以外では1か所でしか拝見した事がないですわぁ」

とペロっと出てしまい、
そこから弁天さんの話になってしまった(笑)

しかもご住職、再度一緒に堂へ入って、
弁天さんの持ち物などを丁寧に説明して下さった。

先の記事「不動十九観(ふどうじゅうきゅうかん)」について
紹介したが、
弁財天の場合も持ち物が決まっていたりする。

八臂の場合、それぞれの手に
弓、矢、刀、矛(ほこ)、
斧、長杵、鉄輪、羂索(けんさく)

を持つのが一般的らしい。
(あんまりないから、一般的って言っていいのか怪しいが)

よく見る二臂タイプは大体が琵琶なので、
それに比べると大分勇ましい持ち物だ。

しかし、絵に描かれた弁財天さんの輪郭は
女性の子宮になぞらえていて、
それで女性そのものを表すという説明であった。

※作者は十二神将の仏師さんと同じ方だそう。

吉野からもう少し進めば天河弁財天もあるし、
別に一つくらいは弁財天を祀ってるお寺があっても
不思議じゃないけれどね。

不思議じゃないが、よりによって‟今日”か。

この珍しい八臂弁財天の絵を拝んだ日というのは、
暦で「巳の日」と呼ばれる日で、
巳は金運ともいうけれど、
白蛇を遣いにする弁財天さんの日とも言われる。

いや、私もそれは知っていたから
帰りに時間があれば、
それこそ岡八幡の鈴成弁財天さんでも
拝んで帰ろうか?なんて考えていたんだが・・・

まさか、たまたま入った寺にあるとはな(;・∀・)

更に、弁財天さんの説明をしてもらった後
「これ、どうぞ~」
と、お下がりでパンを頂く(笑)

で、堂を出た所で
「あ、そういえば・・・寺宝めぐりのご朱印帳って
まだありますか?あるなら、それとご朱印を頂きたいのですが・・・」

住「あぁ、あるよ」

・・・・ある意味、これが一番のご利益かと思った(笑)

で、ご住職に書いて頂いたご朱印がこちら。

ダンナと常々言ってる事だけれど、
ご朱印は神社よりも寺のほうが
迫力があるものが多い気がする。

ちょっと今年は、久々にお習字の真似事なんぞも
せねばならん事になったので、
お手本にしたい書である。

(書いた後、豪快にドライヤーで乾かすのがまたww
ちなみに櫻本坊もドライヤーで乾かしていたが、
今吉野ではドライヤーで乾かすのがブームなのか?)

 

ご朱印を書いて頂きながら、また喋っていたら
奥様と思われる方が出ていらした。

しかも、手には可愛らしい文鳥を乗せていらっしゃる。

しゃべりながら、目線はもう文鳥に釘付けに・・・
で、ちょっと触らせて頂いてしまった。

・・・・・文鳥、メチャクチャ可愛いわ!!

なんだろう、どうゆう日だこりゃ。
たまたま入った寺で、
お気に入りのほうの弁財天画を見て、
文鳥触って・・・・
どこのご利益ですか?(笑)

 

そういえば、こちらには井光大神が現れたと伝わる井戸
あるそうなんだが・・・どうも裏山のほうらしく、
今回はパスする。

そう、どうせまた来るに決まってるのだ。
井戸は次回ゆっくり行こう。

次回というか、次々回かな?

ご住職と話をしている中に、
来月(4月)の8日の
「甘茶ぶっかけ祭」「花まつり(降誕会)」の話が出た。

こちらでは「長寿大根煮き」というのを毎年行っているようなんだが、
お手伝いをされる方なども高齢化してきているため、
今年が最後だと聞いたのだ。

普段、祭事系は人が多くて、
どんだけご利益があると言われても
避けて通るんだが・・・
最後と言われると
人混みくらいちょっと我慢して来てみようかなぁとか
思ってしまう。
花まつりは一度見たかったし。

まぁでも決め手はご住職の人柄だよね。

や、なんかな
「日本むかし話」に出て来そうなご住職と奥様だったんだよ。
最近、また「日本むかし話」が熱い私のハートを
鷲掴みにしてくれたね。

と、いうわけで、
早速4月8日の予定を空け、
来月再び訪れる事とあいなった。

・・・・本当、来る度に目的地増えるな、吉野。

今回紹介させて頂いた善福寺さんのHPは以下からどうぞ。
http://zenpukuji.e-whs.net/

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